『錬金830話 勇者視点 東の大陸ジャカラン国へ行く』
『錬金830話 勇者視点 東の大陸ジャカラン国へ行く』
席に着いた。
最初にランガ国王から話があった。
「わざわざ遠いターバンド国から来てくれてありがとう。勇者パーティーを呼んだのは国王の私だ。私が送った使者からは聞いた。ファイアドラゴンはターバンド国の村にいるのだな?」
「います。俺がこの王都でファイアドラゴンと会った。それは国王もご存じでしょう。その後はターバンド国まで来たのです。そこで俺はファイアドラゴンと話し合い、国内にいるフランツという錬金術士と戦わせた。現在はそのフランツと仲間にな、カエンと名のっています」
「カエン? 誰かがつけたのか」
「自分でつけたかは知りませんが、カエンとフランツとフェンリル族から呼ばれていました」
フランツがつけたのかな。
俺は興味はないのでどうでもいい。
「そのフランツと言うのは危険人物か。カエンを仲間にするしフェンリル族も仲間にする。普通では考えられない」
「ターバンド国の国王は危険人物として王都に呼んだのです。そこで村の戦力を分散させるのを命令。だがフランツは反対する。そこで対談は終わった。対談にカエンがいました」
「フランツか、、、私が聞いている話と関係しているかもだ。私が呼んだのはカエンの魔竜が目的ではない。あの魔竜ファイアドラゴンは我が国には邪魔でしかなかったのだ。長い間ずっと王都に住み着いた。コメを食わせると暴れないから、ずっとただでコメを食わせていた。暴れると手がつけられない。城も破壊するし、困っていたから、グラティアスがカエンを連れていってくれたのは助かった」
「助かったなら良かったです」
ファイアドラゴンを勝手に誘い、ジャカラン国から出したことは怒られなかった。
起こっていると思っていたから、逆に感謝されるのは意外だった。
怒られるよりはいい。
「私の目的はフェンリル族。私の耳にはターバンド国の勇者パーティーがフェンリル族と接触した。フェンリル族と戦ったとも聞いた。その話は本当か?」
「本当です。フェンリル族はフランツの村の住人。一人ではなく10人くらいはいると思う」
村で見たフェンリル族は複数人いた。
なぜいるかはわからないが。
しかしどうやって俺がフェンリル族と戦ったのを聞いたのか。
この話は一部の者しか知らない。
まして遠いジャカラン国にまで届くことはない。
「10人もか。なるほどフランツの村か。場所はわかるのだな」
「ターバンド国の辺境の領地と呼ばれる、田舎です」
「辺境の領地か。なるほど私から逃げて辺境の領地に逃げたか。だから今まで行方がわからないままだったのか。これで納得した。ふふふ、辺境の領地に逃げても追いかけるぞ」
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