『錬金829話 勇者視点 東の大陸ジャカラン国へ行く』
『錬金829話 勇者視点 東の大陸ジャカラン国へ行く』
「覇者の剣と聞いたら、急に目の色が変わった」
「俺の剣とか言いそう。勇者の俺にふさわしいとか。フェンリル族に勝てるていうのは面白いわね。私も危害は受けてるし。フェンリル族を倒せるならフランツの戦力はガタ落ちです」
「決まりだな」
「馬車にどうぞ」
ミーシャとフィーネルは俺の行動に頷く。
嫌がることはなかった。
それで使者の男の馬車に乗った。
本来は俺たち勇者パーティーはターバンド国に所属されていて、許可なく他の国と関わるのは禁止されている。
今回はターバンド国の許可は取らずに出発だ。
バレたら追及される。
それでも説明している時間はない。
軍師に説明したら、怒るだろう。
ターバンド国とジャカラン国は大国。
お互いに意識しあう国だ。
勝手にジャカラン国に行くのは反対するだろう。
だから黙って出発となった。
王都から馬車であった。
「これ軍師とかに見られたらヤバいよね。勝手にジャカラン国に行くのはさ」
「全部グラティアスのせいにします、いいわよね。何かあっても全部グラティアスが責任取るのよ、自分で行くと決めたのですからね」
「全部俺かよ!」
「全部ね!」
「全部グラティアスに!」
フィーネルは俺にすべての責任を取らせるつもりだ。
俺だけはキツイな。
何が起こるかわからない以上、俺も不安はある。
だが不安でも覇者の剣は知りたい。
どうして奪えるのかを。
理由が知りたい欲求には俺は勝てなかった。
欲求に任せる形だ。
ターバンド国のあるのは西の大陸。
西の大陸から東の大陸に行く。
距離はある。
何度も途中で町により宿泊する。
長旅の末、ジャカラン国に入った。
前回はファイアドラゴンに会うためだった。
王都に到着した。
「王都に来たよ。ファイアドラゴンと会って以来。また来るとは思わなかった」
フィーネルが外を見る。
「城に到着です。国王様まで案内します」
王都に到着してから直接、城に入った。
そして国王がいる部屋に。
「グラティアス、ミーシャ、フィーネルだな。待っていたぞ」
「はい、グラティアスです」
部屋には国王。
それと重臣らしき人物が数人。
兵士も当然並んでいた。
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