『錬金827話 勇者視点 東の大陸からの招待』
『錬金827話 勇者視点 東の大陸からの招待』
「ここにはいない。ターバンド国にはいない」
俺が答えた。
「いない、、、グラティアスが我が国の王都にいたファイアドラゴンと接触をしたのは聞いてます。その後にファイアドラゴンは王都から消えた。飛行して行きました。飛行したのはターバンド国です。そして王都はボロボロです。調査をしたら、王都の人からはファイアドラゴンが来て暴れて王都を破壊したと聞いた」
「その通りだが。ファイアドラゴンを返して欲しいのか?」
ファイアドラゴンを今頃探すからには、返してくれってことにも思える。
しかし必要ですか。
むしろ邪魔じゃないのか。
「いいえ、返してと言いません。我が国に取ってはファイアドラゴンは厄介でしたので」
「それでは、何を聞いたい。わざわざ遠いこの国まで来たからには、それなりの理由があるだろう」
カエンは必要ないと言った。
では、俺に何用か。
ファイアドラゴンのカエンよりも大事なことがあるのか。
どう考えてもないだろう。
この男の真意が読めない。
国の使者ならではの読ませない訓練を受けたとか。
まるで話が俺には読めない。
「グラティアスにお聞きしたいことは、実はファイアドラゴンが目的ではありません。あくまでも余興です。本題はフェンリル族です」
「フェンリル族だと?」
フェンリル族の名前を出した。
なぜここでフェンリル族の名前がでてくるかが読めない。
意味がわからないが、男の表情は嘘ではないと見えた。
「フェンリル族なら知ってるけど」
「私も見たよ。最近ね。あれはまだ若い男のフェンリル族だった」
「若い。でも油断は出来なかった。凄い魔力があったもの」
「ちょっと待ってください。最近も見たのですかフェンリル族を」
男はミーシャとフィーネルの会話に興味を持った。
なぜフェンリル族に興味がある。
ファイアドラゴンの方が興味深いと思うけどな。
ミーシャとフィーネルの会話は、先日のフランツとカエンとトラムとか言うフェンリル族の男だ。
トラムはまだ若いが言うように、ときおり見せる魔力は俺にも伝わった。
並みの人物ではない魔力だ。
完全に戦闘を経験してきた者だ。
直観で俺には伝わった。
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