『錬金824話 勇者視点 東の大陸からの招待』
『錬金824話 勇者視点 東の大陸からの招待』
俺はミーシャとフィーネルと酒場にいた。
食事中で、現在の状況を話し合った。
フィーネルは、いら立っていた。
普段は感情的ではないので珍しい。
「フランツが来るっていうから、対談ではフランツに制裁とか罰を与えるかと思った。国王にはがっくりした。もっと苦しめるべきでしょ。村を好きにするみたいなのを認めるのは私は納得しない」
「賛成、国王も軍師も偉そうにしているけど、情けない。フランツが自分の好きにするって言って何もせずに帰らせた。今頃は村に帰って喜んでいる。こうなったら軍師を頼りにするのは無理」
ミーシャも国王に不満を爆発させた。
周りにいる酒場の客は驚いているくらいに。
俺はフィーネルとミーシャの二倍はムカついている。
カエンとかいう名前になったファイアドラゴンに燃やされたのだからな。
「俺なんて国王の前でいきなり燃やされているのだぜ」
「それはフランツじゃなくてファイアドラゴン」
「あのクソ女、いつか仕返ししてやる」
「まさかあの女がファイアドラゴンとは予想してなかったわ。でも炎を出せることからも嘘ではなさそう。そうなると魔竜が二人もいる村になった。このままではこの国はいつフランツの村に襲われても不思議はない。私がもし国王だったら、あの場で拘束なりして、国家への反逆者としていたわ。死刑にする」
「ミーシャはフランツを殺したいようね」
「だってあいつのせいで、減給されているんだもの、当然よ」
酒場ではミーシャも俺と同じくらい苛立っていた。
話はフランツから変わった。
フィーネルが話してきて、
「ところでさ、団長のルーリンから聞いた話なんだけどさ、タップが大けがをしたらしい」
「大けが?」
「タップが??」
俺は全く知らない情報だった。
フランツとの対談の時にはタップも参加していた。
あの後てことか。
「ええそうよ、ルーリンの話では冒険者ギルドが全焼した、そのギルドの建物の中は大火事になった。タップが大やけどをしていた。火は夜中だったため不審であるが、タップが自分んで火の不始末と言ってるらしい」
「えええっと、自分でギルドの中で火事になって火傷をしたわけ。寝てたのかよ」
初めて聞いた。
タップが重症の火傷をした。
しかも自分が悪いらしい。
「バカだな、ギルドマスターが自分でギルドを全焼したのは。軍師から怒られるだろうよ」
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