『錬金818話 蜘蛛族と結婚生活する』
『錬金818話 蜘蛛族と結婚生活する』
スパルネ達との夜は大変だった。
まあ、何もなかったけど、スパルネが横で密着していた。
朝になった。
俺の横に寝ているスパルネが起こしてくれた。
「朝ですよ村長」
「ああ、朝か。ていうか太陽ないのに朝かどうかわからない」
「朝ごはんの準備が食堂でできたら朝と思ってます。できたら食堂に取りに行きますからね」
「ありがとう」
食堂はいつも決まった時間に始まるので、その時間を基準に朝と思っているようだった。
そうして朝ごはんを食べた。
例によってスパルネが俺の口に運んでくれる。
ちょっと恥ずかしいが美味しいから食べた。
ご飯以外は、昨日と同じで特になにもせずにいた。
ボーとしていたり、スパルネを会話していた。
繊維の仕事はあまりしなかった。
仕事はしないで俺と会話をする時間が多かった。
「蜘蛛の糸は生産はどうかな、商人のマーヤがそのうちに来れば販売する予定だ」
「ええ、調子はいいです。倉庫の方に完成した繊維の糸として置いてあります。鑑定では神級と評価されて、王女にも喜ばれたので、買いに来る人がきたらいい。農作物や大浴場にはお客様が来ているでしょ。我らの糸も人気になったら嬉しい」
「スパルネ達が裁縫スキルが使えると服を作ったりもできるかな。例えば蜘蛛の糸から服を作るとか」
裁縫スキルがリアのお尻の破れたのを直すという目的。
服を直せるなら、新たに裁縫スキルで、服を作り出せる可能性もある。
そうなったら、糸よりも需要はあるだろうま。
服が欲しいとなって買いにくるかもだ。
スパルネの裁縫スキルがどの程度なのかがわからない以上は、確定はできない。
「さああ、服を作るまではどうかな、私でも作れるとは言い切れないです。でも裁縫スキルが発動したら、やってみる。もしかしたら服を作れたらいいです。村の人の服も作れますね」
「うん、そうなると夢があるな、広がりがある」
「夢か、迷宮にいる時には考えたこともなかった」
スパルネは夢があると聞いて、少し明るい顔になった。
「ねえ、夢と言えば、私は村長と結婚したいなあ」
「私もこのまま3日間といわずにずっと結婚生活したい。どうですか、このまま永遠に結婚しますか、私はいいですよ」
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