『錬金816話 蜘蛛族と結婚生活する』
『錬金816話 蜘蛛族と結婚生活する』
焼き飯は蜘蛛族の女性から食べた。
左右にはさまれる形であり、もう王様みたいな状態だ。
こんな所をスイやモフルンが見たら、驚くに違いない。
いや、怒りだす可能性もあり得るな。
「美味しかった?」
「美味しかったよ」
「朝ご飯と昼ご飯も、食べさせてあげますからね」
「そ、そうですか、、、あははっは、ありがとう」
3食の食事は毎回この形式を取るようだ。
ほぼ俺は何もしてないでいい。
楽ではあるが、村長というより国王気分だ。
まあ3日間だけ過ごせばいいのだ。
難しく考えないようにしたい。
スパルネ達は食べ終わった食器を地上に運んだ。
逆に考えるとスパルネと結婚すると、毎日こんな生活ができるのかと思ってしまう。
それも悪くはないかと。
いかん、俺は余りにも強烈な誘惑に負けそうになった。
「ご飯は終わったから、寝ましょうか、それともまだ眠くないですか」
スパルネが言ってきた。
食事が終わってから時間がたっていた。
もう寝る時間か。
なにしろ迷宮にいると太陽が無いため、昼と夜の時間の感覚が狂ってくる。
王都でもずっと家にいた時に、自分の部屋にいた時がある。
窓を完全に閉めていると、時間の感覚がおかしくなった。
スパルネ達は平気なのかな。
「そうだな、眠くなってきたら寝るよ、横にはなる」
「そうですか、我らも一緒に寝ますので」
「うん、それとスパルネ達は迷宮にいて寝る時間とかわかるのかい、俺はわからないな。今が昼間かもわからない」
「わかります。太陽が無くても時間はわかっています。生まれた時から迷宮ですから。これが当たり前というか、普通です」
「俺とは違うものだな。まあ慣れっていうのもあるのだろうな。それと俺は平均すると7時間くらいは寝ている、7時間よりも短いと寝不足となる。スパルネ達は何時間くらいねているの?」
「寝ている睡眠時間はわかりません。そもそも何時間ていうのがわかりません。まあだいたい、少し寝て、起きたりと繰り返すかな」
そうか、時計が迷宮にはないか。
スパルネ達は時計を知らないので、時間ていう概念がなかった。
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