『錬金806話 木工品の出来栄え』
『錬金806話 木工品の出来栄え』
ビールを堪能したところで、商人と観光客は帰った。
満足してもらったみたいだ。
商人にはいつものコメ、コムギ、タマネギ、ダイズ、キャベツ、オレンジを販売。
新しく生産した、ジャガイモも追加した。
もちろん、ビールもだ。
観光客が帰った後に、植林地に寄った。
目的はリア。
リアには木工品を作ってもらっていた。
その様子を見に行く。
リアは一人でコツコツと制作していた。
「お~~~いリア、調子はどうだい」
「あら、フランツ」
「へ~~何個も椅子が完成しているね」
「ゆっくりでいいて言うから、ゆっくり作っていた。なんか騒がしいけど商人が来たのかな」
「来てた。そのうちさ、リアの作った木工品を商人に見せるよ」
よく見ると凄くいい椅子やテーブルだった。
俺の家にも置きたいと思うほどにいい。
「ええ、売るってこと?」
「売れるよ」
「売るよりも先にサラの食堂に届けるわ、完成した分は」
「うん、きっと驚くよ。高級な家具みたいだ」
「ありがとう、フランツも運ぶのを手伝ってよね」
リアの作った木工品の椅子とテーブルを何個か一緒に運んだ。
まだこれでも数量的には足りないので、何日もかけて作ってと言っておいた。
リアと家に帰った。
リアは今日は仕事をしてくれて、休むように言った。
家には水竜乙女団がいた。
今日は大人数の観光客を相手にしてくれた。
マッサージをしたから疲れたのでは。
大勢が並んでいた。
「今日はお疲れ様でしたエルリスン、いっぱいお客様が並んでいた。全員にマッサージをしたのかい?」
「いいえ、時間がなくて一部の人だけです。あれだけの人数を水竜の癒しをするのは困難です」
「無理です」
「それでもありがとう。二人には感謝する。きっと次回来るときにマッサージをしてくれて、要望してくるよ」
評判がよくなると、必ず次もお願いしますてなる。
水竜の癒しが評判が良くなると、マッサージを受けたいがために村に来る人も出る。
そうなったら乙女団は忙しい。
「初めてのお客様へのサービスでした。喜んでくれたからいい」
「乙女団は私のものだったのにね」
「スイの独り占めはだめよ。乙女団はこれからは村の宝です。スイにだけ独占はさせません」
「ええええええ~~~悲しい~~~」
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