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『錬金793話 ニンジン農地を作る』

『錬金793話 ニンジン農地を作る』


「新たに農地を作る。モフルンも良いところに来た。今から作るから一緒に作業しよう」


「新しい農地ですか、なんだろう。この前はジャガイモ農地でしょ。今度は」


「ニンジンだよ」


 俺はニンジンをモフルンに見せた。

 色はいい艶。

 

「ニンジンですか。色がオレンジ色している。それに形は三角形です。変わった野菜だ」


「土にできる野菜だ。形はユニークな形をしている。生でも食べられるけど、火を通すことが多いかな。俺はあまり好きではないが」


「ええええええ~~~好きじゃないんだ、好き嫌いがないと思ってた」


「俺は好き嫌いは無い方だ。でもニンジンは独特な味があるよ、モフルンも食べてみればわかるさ。農地ができたら収穫する。3姉妹が料理するさ」


 俺はあまり得意ではなかった。

 食べられないわけではないが、大好きではないので、住人が食べてくれたらいい。

 カレーにあると食べるけどね。

 さっそくだが農地の場所を決める。

 ジャガイモ農地の横でいいだろう。

 土地はいっぱいある。

 ミスリル農具は持ってきているので、モフルンに渡した。

 農地に来たのだから、ついでにモフルンにやってもらう。


「ニンジンの農地を作るのはやってみてくれ」


「いいわよ、やります。さああ、いいニンジンさんが育う農地を作る!」


 ミスリル農具を農地の予定地に落とす。

 軽く落としただけでいい。

 これで土地は開拓される。

 すぐに変化した。

 

「土の色が変わった!」


「荒れ地だった土が今ので柔らかい土に変換された。触ってみて、ニンジンを植えてみて」


 ニンジンを手渡す。

 モフルンは豊かな土になったのを触れてみて、土を軽く掘った。

 小さな穴にニンジンを植えた。

 何本かのニンジンを植えた。


「土に植えました。ニンジンが育ってくれたらいいな」


「明日以降に見にこよう。きっと育っていると思う」


「スイやリアに自慢してやろうっと」


 モフルンはニンジン農地の開拓を自慢しに行く。

 俺は他の農地の様子を見るとした。

 ニンジン農地も作ってみて、他にもまだ農地の拡大は十分に出来るな。

 今後は他の野菜も作っていこう。

 ここまで農地を拡大すると、もう大農家だな。

 小さな農民の農業を超えた。

 中規模な農業地帯と言える。

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