表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

79/1066

『錬金079話 精霊ドリアードを助ける』




 落とし穴からは絶対にでれないとわかった精霊のリアは、助けてくれと言った。


「わかった、助けるよ」


「ご主人様、私が助けます。ちょっとお待ちを」


 助けると言ったモフルンは獣の姿になった。

 精霊リアを引っ張るのだろうから、獣の方が便利だな。


「うわああああああ、フェンリル族だ、やっぱり近くで見ると迫力あるな!」


「私はフェンリル族だからね、口で引っ張てやるからな。おとなしくしてなさい」


「はい」


 モフルンが大木の枝に噛み付いて、精霊リアを穴から引っ張る。

 スポッと穴から抜け出た精霊。


 枝は土が被さっていた。

 さすがの木の精霊でも、俺の農地の落とし穴は、苦手だったらしい。


「モフルンと言ったな、ありがとう助けてくれて。それにフランツの強さは驚いた。精霊であり、魔族ですら私に恐れる存在なのに、まさか農具で戦い負けた。私の完敗です。フェンリル族も負けたのでしたね」


「そうよ、私も農地に来て、ご主人様と戦い負けたの。それからは、ご主人様と呼ばせてもらい、この領地にいる。ご主人様は強いのです」


「あら、モフルンだけではなくてよ。私もお忘れなくね」


 スイが忘れないでとばかりに言った。

 まだ精霊はスイを知らないのだから、知ったらどうなるかな。


 予想すると信じない可能性もあるな。


「あなたも、フランツの仲間ですよね。誰かしら……ただ最初に会った時に妙な魔力を感じました。感じたことない、強大な魔力。底しれぬ異様な魔力。きっとフェンリル族の魔力だろうと思った。でも冷静に感じ取ると、フェンリル族の魔力とは違うのです。スイ……あなたは何者です?」


「まだわからぬか、精霊ドリアードと言えば、知らぬ者はいない神に近い存在と言われるのにだ。仕方ない、教えよう、魔竜でありアイスドラゴンのスイだ。よろしくね」


 魔竜であるのを教える。

 ちょっとポカンとしてますね、精霊ドリアードは。


 そりゃそうだよな、魔竜て言われても、実感わかないよね、美少女のスイは。


「変な冗談はよして。いくら私でも魔竜が世界最悪な種族であり、魔族、人族、精霊族すら超える、伝説の種族だと知ってます。こんな可愛い子が魔竜のわけないでしょう」


 やはり信じないのだな。

 スイからは魔竜のイメージが想像できないし、俺も最初は驚いたからな。


 でも本当なんだよな、魔竜てのは。

 どうしたら信じてくれるかな精霊さんは。

 

下にある★★★★★から評価してもらえると嬉しいです(^^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ