『錬金778話 タップ視点 暗殺の報告』
『錬金778話 タップ視点 暗殺の報告』
そろそろ来る頃かな。
漆黒の乱にフランツの暗殺を依頼をした。
今日にも実行するとなる。
終わったら報告に来ると言ったからギルドで待つ。
漆黒の乱は確実に仕事をする。
失敗はない。
フランツのせいで俺の人生は大損害。
金では測れない大損だ。
漆黒の乱が殺したら宿屋の部屋を適当に散らかそう。
強盗が入り、金品を盗んだとするのがいい。
強盗に殺されたことにしておく。
国王も喜ぶのだから、何も間違いはない。
フランツがいると俺のギルドマスターの立場がなくなっても不思議がないのだ。
トントン。
扉を叩く音。
アドマイヤグルが来た合図だ。
これで俺の地位は安泰。
良かった、悩んだが依頼して正解だった。
彼らをギルトに向かい入れよう。
「さああ、良く帰ってきた漆黒の乱よ、ギルトに入りなさい」
「、、、」
あれ、返事がない。
めっちゃ顔色悪い。
そうか、そうだな、相手はフランツ。
大激戦だったから、疲労しているのだな。
飲み物でも出してやろう。
酒でもいいかな。
「いやいや、疲れたのだろう、酒でも飲むかな?」
漆黒の乱のメンバーはギルトに入り、席に付いた。
だが全員が顔色が良くない。
それに黙ったまま、誰も話さない。
余程、強かったのだろう。
「、、、タップ、報告する、、、」
アドマイヤグルが最初に口を開いた。
「よくやった、フランツらの3人の死体はそのままでいい。回収する。いやあ~~~ありがたい、本当に助かるよ、さすがアドマイヤグル達だ。王都で暗殺パーティーだけはある。勇者パーティーが勝てない相手をよく始末してくれた、感謝するよ」
「違うのだ、タップ、俺らは逃げてきたのだ、ここに」
「なんだって? 逃げた?」
信じられない言葉だった。
嘘だよな。
まさか強くて逃げて来たのか?
「そうだ、宿屋に侵入した。そしたらフェンリル族の男がいた。先に送り込んだ3人は部屋で倒され、追加で送り込んだのも通路で倒されていた。音もなかった。しかもそのフェンリル族の男は確か、トラムと呼ばれていたが、トラムが近くに来ても全く気配がなかった。誰も気づかなかった。あんなのは初めてだ。殺されると思った、、、」
アドマイヤグルは震えていて話した。
こんな彼を見たことなかった。
嘘だよな!
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