『錬金777話 アドマイヤグル視点 宿屋を襲撃』
『錬金777話 アドマイヤグル視点 宿屋を襲撃』
「開けるぞ、、、」
「はい、、、」
開けると部屋は暗いままだ。
俺らの目は見える。
かすかにだが確認した。
床に倒れていた。
3人が倒れていた。
まさか!
3人ともやられたか!
「おい、誰だお前らは?」
「げええ!」
俺たちの直ぐ横からだった。
全く気配はなかった。
いきなり声だけした。
信じられない瞬間だった。
「お前らこそ、俺の仲間を!!!」
「ああ、入ってくるから、外で一人と、部屋にいるのが3人は気絶させた。仲間なのか。一体何をしにきた。物と金が目当てかい?」
「ぐっ、、、」
俺に話しかけてきたのは、昼間会った男だ。
こいつがフェンリル族なのか?
そうだろう、確かに尻尾があった。
なにより驚いたのは、まるで気配がなかったことだ。
訓練している俺が全く気づけなかった。
初めてだった。
衝撃の瞬間。
俺は戦慄した。
そして気づいたのだ。
こいつらはヤバい。
俺らの狩れる相手ではないと。
危険信号が走った。
仲間に合図する!
「退散する!」
「退散だ! 逃げろ!」
仲間はまだ無事だ。
来た通路を引き返す。
宿屋から出たが、フェンリル族の男はいない。
大丈夫だ、追ってきてはいない。
そのまま宿屋から逃亡した。
「ここまで来れば大丈夫だ、仲間はみんないるか?」
「はい、います、宿屋に入った4人以外はいます」
「何だったんだ、あの男は、、、初めて感じた恐怖だった、、、」
「私もよ、フェンリル族ってこと、、、殺されたと感じた。あそこに居たら確実に殺されたわ、、、仲間は残念だけど、置いて逃亡するしかなかったわね」
仲間はみんな同じ意見だった。
誰も戦うべきだったとは思わない。
一瞬で判断した結果だった。
俺は興奮した。
殺される感覚に触れたからだ。
殺しのプロになって初めて感じた感覚に。
宿屋に戻ることはしない。
ここはいったんはタップの所に行く。
「タップの所に行く。結果を報告することになっている。今日は冒険者ギルトで待っている」
「行きましょう」
ギルドではギルドマスターのタップと待ち合わせの約束だった。
誰にもつけられていないのを確認してギルトに向かった。
くそっ、まさか俺が失態をするとは!
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