『錬金774話 王都の宿屋』
『錬金774話 王都の宿屋』
「今日は寝るよ、ベッドは気持ちいいわ~~~~。トラムも寝てみなよ!」
「本当だ~~~。ふかふかしている。寝やすいっすよ!」
「上質なベッドだな。村のはベッドは硬いわね。木のベッドに獣の皮を敷いただけでしょ、柔らかさが違うわ。村にもこんなベッドが欲しいですよ」
カエンとトラムはベッドで寝転ぶ。
俺も触ってみるといい感触だった。
王都の宿だけに、品質もいいのかもだ。
村にはベッドがあるものの、獣の皮を木製の上に敷いただけだった。
印象は全然違う。
村のは硬いし寝心地が違うな。
これは村のベッドも改良の余地がありそうだ。
そのうちに改善したいな。
「村のベッドが硬いのは俺も感じた。今日は宿のベッドでゆっくりとしよう。そのうち村のベッドにも、こんな風なベッドにしたい」
「お願いします」
宿ではその後は何もすることなく夜を迎えた。
昼間は賑やかな王都の中心部も、夜になると静かになる。
人の姿も減っていると思う。
歩いているのはいても、酒場で遅くまで酒を飲んだ酔っ払いだけだろう。
俺はベッドで横になり、寝ています。
朝になったら、王都にいてもいいし、村に帰ってもいい。
カエンとトラムはベッドで仲良く寝ている。
と思っていたらトラムが急に起き上がる。
トイレか?
「トイレ?」
「いいえ、村長とカエンはそのまま静かにしていて」
「ええ?? どうした」
「、、、トラムどうしたのよ」
カエンは起きた。
完全に寝ていた。
トラムの声で起きた。
トラムは起きたのはトイレかと思ったが違うようだ。
そっと窓のそばにいったりして警戒している様子。
その様子を見たカエンは、
「敵ね」
カエンは寝起きなのにスッと起きた。
そしてトラムの近くに寄った。
俺も動こうとするとトラムは首を振る。
俺は静止していろってことだ。
トラムの言う通りに静かにした。
「敵! 外に?」
「はい、オイラは宿の外に敵意を感じました。かなりの魔力を持ってます。それに気配を消すこともしてますから、確実にこの部屋を狙っていると思います」
「コメ神様は部屋にいていい。その方がいい。私とトラムで外の様子を見てくる」
「それがいい。村長は部屋にいて欲しい。何があるかわからないし。部屋は暗く
したままで、明るくすると敵が察知しますから、真っ暗がいいです」
「わかった」
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