『錬金768話 勇者視点 錬金術を否定する』
『錬金768話 勇者視点 錬金術を否定する』
「グラティアス、大丈夫だったか、髪の毛が燃えてたけど」
「大丈夫なわけない、燃えてんだからよ」
まさか赤い髪の女がファイアドラゴンだったとは、想像もしなかった。
「あははっは」
「笑うなミーシャ」
ミーシャは俺が髪が燃えてしまったのを笑う。
笑ってるばあいか。
「ファイアドラゴンだと気づいていなかった誰も。私も」
「よくも来れたわね、王都をあれだけ破壊しておいて、まだ工事も終わってないのに」
「ただ人型の姿になると、弱くなるとかあるかな、アイスドラゴンも人型の姿だったが、めっちゃ強かったか、変わらないのかな」
「何とも言えない、アイスドラゴンはあまり変わってないのか、竜型の時を知らんだろう」
「まあそうね、今はどうしているか、村に帰ったか、まだ王都にいるかだ。グラティアスはまだ言いたいことはあったでしょ」
「あるさ、当たり前だ。言いたいだけでなく、謝罪だよ。俺は偉い損害を被っている。国王からは完全に信頼を失っているのだぜ、これから王都に出て、ぶん殴ってやりたいよ」
探してぶん殴ってやりたい。
国王がいたから暴れられなかった。
本来ならば、フランツもカエンとかいうファイアドラゴンも切ってやっていた。
「フランツはとんでもないことを対談で言ってきたわね。錬金術で私達の勇者パーティーに強い魔物が来ないようにしていた。王都にも魔物がこないようにしていたと。私たちが追放したら、錬金術を解除した。よってそれまで押さえていた魔物が動きだしたと。フランツを追放したのと、魔物が大量にあふれて来た時期が完全に重なるのは事実なのよね」
「そんなぁ神たいなことが人にできるわけない」
ミーシャはフィーネルの言うのを否定する。
俺も否定だ。
完全否定だ。
あの野郎にそんな異次元の力があるわけではない。
偶然だ。
「俺もミーシャに賛成。完全否定だよ。魔物が出てきたのは、偶然に出てきたのさ。人は何か不吉なことが起きると、何かしらの理由をつけるものだ。それで納得したいのさ。フランツが西の大陸にいる冒険者全員に匹敵するスキル力と魔力を備えていたなんてありえない。だからパーティーにいた時は力を発揮できなかったと。バカかよ。誰がそんな大嘘信じるかよ、フィーネルも騙されるな」
「そうね、大陸全土の冒険者って私達も含めてだからね。あり得ないか」
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