『錬金076話 精霊ドリアードと戦う』
猛烈な風の攻撃だった。
直ぐに俺は戦う姿勢に。
錬金術でないと、リアには勝てそうにないのがわかる攻撃だ。
これがフェンリル族のモフルンが恐れていた精霊族か。
それに魔族にも匹敵すると。
錬金術の魔法。
ミスリルの鋼材を取り出す。
ミスリルで壁の防御を一時的に作り出す。
「ミスリルの壁」
壁によって、森の息吹てのを防いだ。
だが、一撃で壁は破壊される。
体に当たったらかなりのダメージだったな。
「ほほほ、私の森の息吹を防いだのですか。あなた人族にしてはやりますね。フェンリル族が従うのは、その術ですか」
「俺は錬金術士。錬金術で戦う」
「錬金術士なんて、戦闘に不向きなスキルでしょう。街の一室で錬金しているのがお似合いですよ。森の息吹!!」
スピューーーーーン!
口だけではない。
恐ろしく速くて枝の動くのが見えない。
いつ、枝が攻撃してくるのかが、わかりにくい。
ミスリルの壁は、常に作り出すさかないが、直ぐに壊される。
「むむ、私の攻撃は、魔族ですら一撃で死ぬ。それを全くノーダメージとは!! 何者だあなた!! ただの錬金術士ではないな!!」
同じ木でもトレントとは、だいぶ違うな。
防御だけではキツイので、俺も攻撃開始。
錬金術を使い作った、ミスリル剣を取り出す。
そこらの剣とは違う。
ほぼ聖剣に近いのではないかなと自分では思っている。
「俺は錬金術士だよ。普通の錬金術士とは違うかもな。じゃあこっちも攻撃開始するよ、鉄打ち」
「私の体はあらゆる攻撃に耐性がある。ほとんど効かないですけどね…………ああああだだた、なんだ!! 体が切られた!!」
余裕で話していたリアは、俺のミスリル剣に驚いていた。
まだまだ切れる。
すぱーーーーー!
すぱーーーーー!
剣術で枝を切り裂く。
枝はズバズバと切った。
「切れるはずないのに、なぜ切れるのです!! 魔剣ですら弾く体を簡単に切れる!!」
「俺の錬金して作った剣だ。ミスリルの剣だよ。特製のね。切れ味は普通とは違う。魔剣よりも上なのかもな」
「バカな!! 魔剣よりも上の剣を、作れる腕があるのかい。侮っていたわ。最高最大限の力でないと、フランツには勝てないですね。ただし、私が本気を出したなら魔族も人族も滅ぼせますよ。森の乱気流!!!」
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