『錬金759話 王都の武器屋』
『錬金759話 王都の武器屋』
「はい、こんな凄い剣は世界に売ったとします。とんでもない価格が付きます。おそらくは世界一高い値段でも売れますよ。だから私と一緒に商売をするのです。もの凄い儲けが出ます!」
「そんなに売れちゃいますか、俺の剣は?」
「売れます。それに量産できるなら、世界の冒険者は全員が勇者でしょう。もう冒険者は全部勇者ですよ。最強ですよ。革命ですよ! ねねね、あなたが作り私が売る。これで行きましょう!」
凄いアピール。
もう金の事しかない感じだった。
悪い人では無いと思うけど、俺は正直作るつもりはない。
まして冒険者全部が勇者になっちゃうような剣を量産したら、世界がヤバい。
異常事態になって世界が崩壊とかもある。
絶対にそれはしたくはないですね。
店主はヤル気満々だが、断る。
断りにくい空気ではあった。
「儲けるならいいじゃない村長、村長の名前が世界に広まるしさ」
「俺としてはヤバいかなって。だって冒険者がみんなミスリル剣を持ったとしよう。みんな勇者になる。そうなったら考えただけで大変だろう。俺は賛成できない。悪いな店主」
「ええええええええ、賛成できませんか!! こんないい話はないですよ!」
「かまわない」
「それに世界には悪い奴もいますからね。良い人がミスリル剣を持つ分には安全だけど、悪い人がミスリル剣を持ってしまったら、世界は大混乱となる。それをコメ神様は心配されているのです。店主さん、そこはわかってあげてください」
カエンが俺が言いたかったことを言ってくれた。
店主は残念そうにしていた。
こんなチャンスはないと言う顔。
それだけミスリル剣には価値がある。
王都の武器屋の店主を惑わすくらいの価値が。
そんな危険な武器はとても販売はできませんね。
俺の武器とかの生産や販売は将来もなさそうです。
危険ですからね。
「とても残念。でも私の話はいつでも受けますから、忘れずに覚えておいて」
「はいはい」
店主の執念深い接客に、これ以上のながいは嫌だ。
とにかく武器屋を出た。
軽い気持ちで武器屋に入った。
そしたら錬金術で武器を作り世界を変えましょうとかまで話が行ってしまった。
いくら何でも展開が急すぎでしょ。
武器屋はもういいだろう。
十分です。
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