『錬金758話 王都の武器屋』
『錬金758話 王都の武器屋』
「俺は喜んでいいのかな」
あまりにもあっさりと切れてしまう。
ひょうしぬけした。
切りにくい魔物の皮を切ったのでなくて、豆腐を切ったようだった。
店主に切った感覚あるかな。
「喜んでいいせよ、やっぱり村長の錬金術が最強です!」
「ありがとう」
「信じることができないです。切ったのが自分でもわからない、なんというか、切ったというよりも、撫でたら切れてしまった。もっというと柔らかいパンでも切ったかのような、いや違う、パンよりも柔らかい、バターを切った感じです!」
「バターを切ったは言い過ぎだろう」
俺は一応言っておく。
さすがにだな。
「いえいえバターを切ったようでした。武器屋をしてきて最大の衝撃ですよ。奇跡の剣、まさに神、、、神級の剣ではないでしょうか。これを作れる錬金術ってのは、神の手です!」
おいおい、言い過ぎと言ったのに、ますますエスカレートしてます。
尋常じゃないリアクションに俺は困った。
「コメ神様のミスリル剣は神だって。私が呼んでいるコメ神様てのも、間違いではなかったのですね」
「コメ神様、、、、この方は神様なのですか?」
「私に取っては神です」
「おおおおおお、神が私の店に来られたああああああああああ」
「やれやれ、俺は神様じゃない。店主さ、悪いけど金が足りないから、最高の高い剣は買えないや。また来ますよ」
紹介してくれた剣は高価すぎた。
買えないと伝えた。
トラムは欲しがっていたが、我慢してもらおう。
「わかりました。無理に購入されることはありません。ですが店主の私の方から、要求があります」
「要求? なにかな」
要求って金かな。
なんだろうか、皮を切ったから、その分の費用を払えとかか。
他にあるとしたら、高価な剣が傷ついたとかの、因縁つける商法か。
でもこの店主が悪い店主には見えないが。
「実は私が考えたのは、私とあなたで組んでですね、剣を錬金術で作る。それをこの店で販売するのです。それは世界に衝撃を与えますよ!!」
「商売の話?」
俺と一緒に商売しようという誘いだった。
よほどミスリル剣が衝撃だったのだろうな。
確実に金になるという言い方だ。
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