『錬金754話 王都の武器屋』
『錬金754話 王都の武器屋』
「そちらは剣になります。ちょっと高価ですが、切れ味は抜群ですし保証しますよ」
店主の男性がトラムに寄って来て会話する。
俺は武器屋には来たことはあるが、高価な買い物はしたことはない。
安い剣は購入したことはある。
トラムのは剣は鋭く輝いていて、見るからに強そうな剣だ。
トラムは色々と見ていた。
「この店で一番高価な武器はどれっすか」
「一番高いのですか、それでしたら、こちらですよ、この剣は最高級の素材で作られていて、オーガの牙からできています。オーガの牙は大変に貴重な素材です。冒険者でも欲しいけど買える人は限られています」
「上級の冒険者って感じですか?」
「そうですね。冒険者ギルドでも有名な方にしか買えません。それほどの凄くレアな剣。こちらを購入されるのなら、持ってみますか、どうぞ」
店主はトラムに最高の剣を手渡した。
高いと聞いて緊張している。
剣を冒険者が魔物と戦う風に立ってみたところ、
「おおおおおお、どうっすかカエン、オイラの冒険者姿は!!」
「良いわ~~~、普段と違う、冒険者っぽいわ!」
「うん、俺もイケてると思う」
「いいなあ~~~欲しいなああ」
「コメ神様に聞いてみたら?」
まさか欲しいのか?
店で一番高い剣だが。
トラムがじっと俺の方を見ています。
「欲しいのか、金は村にあるが、農作物を売った金が。しかし今は持ってきてないんだ。欲しければ買ってあげたいが、マジで金は多く持っていない」
「そうか~~~、かっこいいけどなあ」
「買える冒険者は金持ち。コメ神様は悪くないのよ」
「仕方ないか」
残念がるトラム。
農作物を売っても金にはなるが、さすがにこの剣を購入する金額はない。
それほど高価だ。
逆にこの剣を買えるのはカエンが言うように金持ちと言える。
トラムは店主に返した。
「トラムはコメ神様に武器を作ってもらったらいい。何とか剣ってやつ」
「ミスリル剣ですね。村長のミスリル剣と比べてもいいですかね」
俺は剣を腰に下げていた。
ミスリル剣だ。
ミスリル剣で良ければ、作るのは問題ない。
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