『錬金751話 国王と対談』
『錬金751話 国王と対談』
「ファイアドラゴンが仲間になったのはみとめる。そこでここからが話の本題だ。国として村を管理する。管理できない状態は認められないのは治安上当然だ。国に対して背く行為とみなす。そのためフランツの村は今後は国の管理下にとする。そのうえで村には現在は様々な種族の住人がいる。そこで提案する。住人のうち、魔竜アイスドラゴンと魔竜ファイアドラゴン、並びに魔王ストラマーベルは村から出すこととする」
国王が提案してきた。
話は村は国の領土にあるわけで、国が管理する。
まあ理解はできるか。
国の中で生活するわけだし、国の命令にも従うのは基本だ。
日本でいえば、どこかの県があって、国の言うことを無視して好きにするのは認められない。
国が管理できないと、崩壊してしまう。
ある程度は地方にも自由にする権利は認めるが、あくまでも国が上の立場であるのが原則だ。
国王が俺に言っているのは、村が好きにはさせないという意思。
俺としては、従うのが常識だ。
しかし、管理する内容にもよる。
内容によっては、従えない場合もある。
国王の言った内容には、俺の中にある一線を超えた内容があった。
そこは俺も意見を言わなくてはな。
村長として。
「今の話は村長として聞かなくてはならない話でしょう。村は国の領土にありますからね。そこは国王に従うのが道理です」
「それなら、私の提案に全面的に従う。これで良いな」
「いいえ、そこは違います」
俺はきっぱりと言う。
「違う??」
「違いは俺と国王の考えです。村は国が管理するのはいいでしょう。しかし住人のうち、魔竜アイスドラゴンと魔竜ファイアドラゴン、並びに魔王ストラマーベルは村から出すこととする、と言われた。これは、はいわかりました、とは頷けません。断固として反対しますよ」
「なに、反対するというのか。国が管理するには、あまりにも戦力が大きすぎる。強大すぎるのだ。これだけの戦力が一か所に集まるのは、極めて危険な状態。国の軍事力のバランスが崩れる。だから分散させたいのだ」
「分散の必要はないです。なぜなら魔竜も魔王も国に反抗させませんし、反抗の意思もない。なによりも彼女らは大事な村の住人。住人を勝手に移動させるのは、村長としては受け入れられません。提案は撤回してください」
撤回を願い出た。
スイとカエン、ストラマーベルを勝手に移動させるのは、絶対に俺が認めない。
そこは村の自由だろうと、訴えた。
だが国王がこのまま、引きさがるとも思えない。
初めから、住人をだれでもいいから分散させるつもりだったのだ。
特に危険なのは魔竜の二人。
そして国が一番厄介な相手の魔族の支配者、魔王か。
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