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『錬金075話 木の精霊』



「心が広いとかあり得ません!! 売ったてあり得ません! 人の物を売るのは犯罪ですしね。絶対に許しません。金を返して来て、そしてコショウとゴマとキノコは私に返しなさい、いいですね!」


「ちょっとあなたね、精霊なのか知らないけど、フランツ様に失礼です。返せとか、あり得ませんとか、そもそもフランツ様は山が精霊の物なんて知らないですから。返す必要ないと思う」


「知らないで済みませんよ。返さないなら、精霊族に対して逆らうということですよ。いいのですか、精霊族は人族、魔族とも戦え、恐れられている力があるのをご存知ないのかな。私と戦うていうなら戦いますよ。でも頭が良い者なら、戦うのは避けるでしょう」


「ご主人様、確かに精霊族の話した通りで、精霊族には人族とも魔族とも竜族とも違う力があると言われております。古来から精霊族は特別な存在となっていて、我らフェンリル族とナワバリを争う程です。なので私もあまりあの山には近づかなかったのは、一族から、あの山には精霊がいると伝えられていたからです。まさか本当にいたとはね」


「モフルンが言うのなら信じるよ、でもね俺も引けないや。あの山が精霊のなら、ここは俺の領地だ。農地も俺のだよ。力で来るなら来てもいいよ。俺は逃げないしね」


 精霊のドリアードは、俺とも戦いを誘ってきたけど、俺は逃げずに、戦いを避けないと言った。


 まさか山で、とてもいい食材を発見したが、こんな展開になるとはな。

 伝説的な精霊族が相手になりそうだ。


「スイとモフルンは下がっていていい。戦うのは俺だけでいい。これは俺の問題だしね」


「はい、フランツ様。スイは下がります」


「はい、お気をつけてください、精霊族はとても強いと聞いてますので」


「ありがとう」


 スイとモフルンは下がらせる。

 これは俺の問題だ。

 二人に迷惑はかけられないので。


 ただ木の精霊ドリアードてのは、とんでもなく強かったらヤバいなとは思う。


 今までも何とかなってきたし、今も何とかなるだろう。

 俺の錬金術を信じたい。


「わからないのね、バカな人族。ちなみに私は精霊族ドリアードのリアです。フェンリル族が一緒なら勝ち目もあったのに。精霊族にたった一人で戦おうなんて思うとは。もう少し自分の命を大事にしなさい、あっ、もう遅いかな。森の息吹です!!」


 スピューーーーーン!


 いきなり攻撃してくるリア。

 名前はドリアードのリアらしい。

 名前よりも言うのは礼儀正しいのだが、攻撃は凄まじいです。

 木の枝をびゅんびゅんと振り回してきたからだ。

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