『錬金749話 国王と対談』
『錬金749話 国王と対談』
カエンが自分で説明すると、部屋は静かになり、カエンに注目が集まった。
国王もグラティアスも予想していない展開だったらしい。
「おい、フランツ、この女が言ってるのは真実か、それとも嘘か?」
「全部本当です」
「本当か、、、、」
軍師は慌てて俺に聞いてきた。
自信を持って言えます、本当です。
「信じないぜ、俺は信じない。誰がこの女がファイアドラゴンだと信じるかよ、適当に村の女を連れてきて言ってるだけだろ、、、、、、なんだ、、、手?」
そこでカエンがグラティアスに向けて両手を出す。
カエンが手を出す時は、大浴場でもよく見るあれだ。
グラティアスに言いたい。
今すぐに、この場から離れろと。
離れないとお前は、、、。
「これ、どうぞ!」
「ぎゃあああああああああああああああああああああ、炎おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「グラティアス!!」
「手から強烈な炎!! 魔法じゃない!」
カエンの手から炎が出て、フィーネルは驚く。
「てめえええええええええ、よくも俺を燃やしてくれたなあああ!」
炎がグラティアスを襲った。
ただ炎は一瞬だけに限定していたから、グラティアスは軽く燃やされた程度だった。
それでも髪の毛が燃えて消えてますが。
最低でもグラティアスはファイアドラゴンと理解したかな。
「わかったか、私がファイアドラゴンだと。わかってないなら、もっと燃やしてやるぞ」
また手をグラティアスに向ける。
グラティアスは動揺して、
「まて、炎は止めろ。国王がいる前だぞ」
「そうです、これは国王様に対する反逆行為です!」
フィーネルが言い切った。
すると今度は手の方向をフィーネルに移動させた。
向けられたフィーネルは、
「なあああああ、私も!!」
「おい、フランツ、やめさせなさい!」
「カエン、手を降ろすんだ。ここではだめだ」
「降ろします」
カエンは俺の指示に従う。
それは周囲には俺がファイアドラゴンを従わせたという意味だ。
グラティアスは俺のことを今までにない目で見てきた。
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