『錬金739話 王都から呼ばれる』
『錬金739話 王都から呼ばれる』
説得させるのは大変だった。
モフルンも行きたがるしだ。
しかし最終的には納得する。
「フランツ様。王都に行くのは認めましょう。カエンが行くのも。ただどうせ行くなら馬車に農作物を乗せて行ったらどうです、村の宣伝になる」
「農作物をか、いい考えだなスイ。持って行こう、王都の商人にもみせて売ってみる」
「コメとか野菜と牛肉もいいのでは、きっとびっくりしますよ!」
「そうですよ、王都の人は自分が一番だと思っている。田舎の村を低く見ている。ここでフランツが村の農作物の凄さを見せてきなさいよ!」
「わかった、やってみるよ」
スイやリアからは、農作物のアピールをしてこいと。
王都に行くことはめったにないことだから、この際、持っていって売りにだしてみるのも悪くはないか。
国王には内緒で。
そこで倉庫から農作物をとり、さらに牛肉も取った。
これらを持って行こうと思う。
牛は牛肉にしてから熟成するから時間がたっても問題はない。
王都への馬車での出発。
スイと住人が馬車まできて、
「王都に行ってらっしゃい。王都に農作物を売れ!」
「国王に会っても負けるな。ぶったおせ」
「勇者パーティーがいたら倒してしまえ!」
馬車から手を振って、出発した。
農作物と牛肉も積んだ。
トラムとカエンと馬車にて走り出す。
使者の男は荷物の多さに不満ぽかったが。
馬車は王都に到着。
距離は遠かった。
辺境の領地というだけあって、王都とはかなりの距離だったと、あらためて実感。
しかし久しぶりの王都だな。
追放されて以来だな。
グラティアスから勇者パーティーを追放された日。
その後に冒険者ギルトマスターのタップからギルドを追放された日。
あれから王都を出て俺は旅に出た。
その過程でスイと出会う。
スイと仲間になり辺境の領地を手にした。
短期間ではあるが、王都を出て村を作ってから、また王都に帰ってくるとはな。
自分でも想像もできない変わりようだ。
未来の自分が想像できなかった。
こうやって仲間を連れて城に来た。
しかし喜ばしいことばかりではないみたいです。
国王は怒っているのか、歓迎しているのか、どう思っているかはわからない。
会ってみてわかるのだ。
緊張する。
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