『錬金726話 大浴場で魔族に』
『錬金726話 大浴場で魔族に』
その声は湯気の中からだった。
姿が現れる。
がっちり体型ですぐにわかった。
ストラマーベルだ。
セルラも気づいた。
「ストラマーベル様、これは入浴でしたか」
「うん、入浴に来た。そしたらビビがいてすべて聞いた。バカな真似はするな」
ビビから聞いたようだった。
ストラマーベルの後ろにもうしわけない形でビビがいた。
「でも村長はリアと母親の女王の所に行ったのです。それで魔将娘としては、決意したわけです」
「ははあははっははは、俺はお前らに誘惑して欲しいと望んでいない。だからビビもゆっくりと入浴を楽しめ、いいな」
「はい、ストラマーベル様~~~~」
「ストラマーベル様ああああああ」
「ストラマーベル様とならご一緒に入浴を楽しみます~~~」
魔将娘の3人はストラマーベルが入浴をすると、横に集まり俺への誘惑はなくなった。
よかった、ストラマーベルのおかげだ。
「助かったよストラマーベル」
「あはははっはあ、悪かったな村長、魔将娘は悪気があってしたのとは違うさ。軽い冗談さ」
「ははは、軽いね」
俺はストラマーベルから言われて苦笑いした。
あれのどこが軽いのかと訴えたい気持ちは抑えた。
モフルンと俺も湯に浸かった。
まあ細かいことはいいか。
入浴したら関係ない。
気持ちがいいからな。
「それでだ、聞きたいのは迷宮に行った件だ、どうだった?」
ストラマーベルは迷宮に行ったのに話題を変えた。
「ドリアード族を呼んで5階層に行った。ホーリーウィッチ族がいて困っていたのを助けた」
「ホーリーウィッチ族は聞いた種族だ。見たことはないが」
「そこに巨人ネフィリム族が襲ってきた」
「倒したのか?」
「うん、倒したよ、ドリアード族がいたしね」
「迷宮は下の階層に行くほど危険だ」
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