『錬金723話 大浴場で魔族に』
『錬金723話 大浴場で魔族に』
「心配はないよ、リアとは結婚していない。それよりも、ビビの体が俺に当たっていますが」
「当たってますね。どうして当てているかわかるでしょう」
わかるでしょうとは?
まるで、わざと当てているような言い方だ。
「わからないです」
「リアはストラマーベル様にお譲りください。その代わり、私の体をお好きにしていいです。どうぞ村長のお好きに、、、」
「いやいや、これはまずいでしょう、俺にそんなことしないでくれ~~~~」
なんかヤバい感じですから入浴します。
ビビから逃げて入浴に。
「ああああ~~待って~~~村長~~~」
ビビは俺が逃げたのを不服だったらしい。
追いかけてはこない様子で安心する。
ちょっとあせったな。
ビビは自分の美貌な体で誘ってきた。
誘うことで俺がリアからビビに意識がいくと思ったのだ。
そうすることでストラマーベルがリアと婚約できるチャンスが生まれるという作戦。
まさかのビビの行動に困惑した。
ストラマーベルを忠誠するのはわかるが、自分の体を使ってくるとは魔族は恐ろしいですね。
「ふ~~~、これでゆっくりと入浴できそうだ」
念願の入浴。
ビビはいないから安心する。
湯加減は最高だった。
とてもいい湯である。
つい目を閉じて浸った。
体をじっくりと温めていると、何やら俺の両腕に暖かい弾力を感じる。
何んだこの柔らかい感触は。
先ほどビビと接した時に感じたのに近い感触だ。
まさかビビか!
目を開けてサッと弾力から離れた。
「ビビ!!!」
「違います、ビビではありません」
ビビではなかった。湯けむりではっきりとは見えない。
でも女性だ。
陰から二人いるのがわかる。
「パヒューナです」
「セルラよ」
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