『錬金722話 大浴場で魔族に』
『錬金722話 大浴場で魔族に』
「はいビビです」
俺の背中に密着していたのは、魔王ストラマーベルの魔将娘ビビだった。
しかも裸でしょう!
「なぜ俺に裸で密着する!! びっくりするぞ!」
「ふふふ村長、私がこうして裸で迫ったのは理由があります」
「理由とは?」
俺にわざわざ裸で混浴で待ち伏せしていたのに理由があるのか。
それにしてもビビの体は凄いが。
「理由を話すのは、村長の背中や体を洗いながら話します。さあ私が洗いますからどうぞ前を向いて、、、」
ビビが洗ってくれるという。
理由を説明するなら仕方ない。
俺は黙って背中を向けた。
まあ、敵ではなくてビビなら心配はなかった。
「わかった、話てくれ」
「まずは、村長は今日はリアと一緒でしたよね、精霊の樹にも行ってますね、確認してますよ」
ゆっくりと背中を洗ってくれているビビ。
恐ろしく柔らかい感触だ。
この感触は、、、。
「それは当たっている。リアとは母親の女王に会いに行ったからな」
「結婚に関してですか?」
凄い圧だ。
背中に弾力を感じる。
「違うよ、結婚とかの話ではない。迷宮に関してだ、母親の女王とは迷宮に行ったのだ。5階層でどうしてもドリアード族の力が必要になったからだ。リアが何か?」
「ええ、リアはまだ誰とも婚約はしていない状態です。ですからストラマーベル様が婚約の可能性を残している。そこでリアと母親の女王の山に行ったのは、我ら魔将娘としては気になるわけです」
むむむ、弾力がさらに凄いぞ。
そしてリアが話に出てきた。
どうやらリアと俺の関係を気にしている。
婚約するのを気にするのは、ストラマーベルの存在だ。
ストラマーベルは魔王としてリアと結婚して最強になる野望がある。
その野望はいまだ健在だった。
魔王の魔将娘、実際に娘ではないが、魔王に忠誠をしている。
それでリアとの関係を聞きに俺に会いに来たわけだ。
だが、話なら家でもいいだろうに、、、。
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