『錬金072話 酒を買う』
酒を購入して荷物も増えた。
街での買い物も、十分に良い買い物をしたと思う。
ついでに野菜も購入した。
野菜店があり、タマネギ、大豆を購入。
モフルンも待たせたし、
「お待たせしたな。買い物は済ませたので、帰ろうかな」
「はい、ご主人様。私も街に入ったのは初めてのこと。とても緊張しました」
ずっと人族とは交わらずに辺境地で生きてきたフェンリル族だから、街も初体験だった。
街がモフルンと来れるので、交流もできそうだ。
交流すれば資金も作れる。
自分の国を作りたいと言う考えはあるから、資金はあった方がいいね。
街から去る。
背中に乗ると走り出す。
あまり遅いとスイが一人で寂しくなるし、早めに帰った。
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家に到着。
直ぐにスイが出迎えてくれる。
「お帰りなさいフランツ様。コショウは売れましたか?」
「うん、持っていったのは全部売れたし、ゴマもね。それと酒と塩も購入したし、野菜も少しね。持てる分だけ」
待てる分だけ購入したのは移動するので、たくさん買い過ぎても持つのが困るからだ。
「スイの方は異常はなしか?」
「どんどんと農作物が育ってます。収穫した農地にも、そこからまた育ったりしてます」
「凄いな、成長力が異常な速度だな。スイにはたまに水を与えてくれてるからだろうし、俺のミスリル農具の成果でもある」
毎日のようにスイには水を与えてもらっていた。
まあスイの仕事て言えば仕事になる。
本人が嫌なら強制的に水まきはさせないけど、スイは嫌がらずに与えてくれていて助かる。
「水まきは、農地が広いから大変だろう」
「時間あるし、農地で働くのは楽しい。魔竜の姿でいた時には、働くなんてしたことなかったの。誰も近くにはこなしい、腹が減ったら、適当に食べていた。農地で取れたコメなどは美味しくて、それを育てる仕事なら楽しいのよね」
「良かった。俺も嬉しい」
「魔竜が楽しいてのはフェンリル族から見ても不思議だが」
「あら、モフルンだって、楽しそうにフランツ様を乗せていたわよ。人族を乗せるフェンリル族こそ不思議よ。誰にもなつかないフェンリル族として伝説的なのだからね」
「まあね、ご主人様は別だわね。ご主人様を追放した勇者だったら、潰すけどね」
「そうね」
おいおい会話を楽しい感じでしているけど、ところどころ危険な箇所もありますよ。
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