『錬金071話 コショウを売る』
金はあるし、できたら塩は欲しかった。
やっぱり塩は必須だな。
塩分はどうしても体に必要と言うし。
「塩はあるよ、これだ、どれくらい欲しい?」
塩はあったので、適当な量を購入。
それでもコショウが貴重なため、高く売れたので、金は余った。
儲けたな。
これならコショウを定期的に売れば金は作れそうだ。
店主とは仲良くなり別れる。
「ご主人様、コショウは高価な香辛料でした。店主も喜んでいました」
「うん、コショウが取れる山で良かったな。モフルンが居なかったら、あの山には行ってないし、この街にも来てないよ。本当にモフルンのおかげだよ」
「嬉しいです、褒められて。次はどうしますか?」
「特にないや。十分に来たかいがあったし」
俺が褒めたら少し照れていた。
コショウとゴマを売り切り、塩は購入した。
もう目的は達成したのもあり、ゆったりと街を散歩した。
街に来て、知らない人に会うのも何日かぶりだな。
今まで勇者パーティーにいた頃は、普通に人に会うのが当たり前だった。
冒険者ギルドに行けば、うじゃうじゃと武器と防具を持ったのがいた。
王都は特に人が多く、過密都市で、何をするにも人がいた。
辺境地に来てからは、スイとモフルンだけだ。
だけど不思議と寂しさはなかった。
勇者パーティーにいた時よりも、今は充実している。
自分のやりたいことしてる感じか。
イチから何もない、まっさらな荒れ地から開発しているのが面白い。
それにくらべたら勇者グラティアスのところにいた時は、面白いと思ったかな。
自分で今が面白いと思ったかな。
生活は安定していたけど、違う何か足りない物を感じる。
今はそれがあると思う。
街を歩いていると、とある店で俺は止まった。
この店は酒が売っているな。
ちょっとのぞいてみようかな。
「この店さ、酒店だよ。寄ってみよう」
「酒店?」
モフルンは人と関わらない生活してたから、酒を知らなくて当然か。
店主が来て、
「お酒なら種類があるよ。ビールもあるし、コメの酒もあるよ」
「ええ、それじゃビールとコメの酒が欲しい。お願いします」
酒店もあり、勢いで購入した。
俺はお酒は少し飲むくらいである。
なんでも作れるのは作っていく考えでいきたい。
俺の錬金術でどこまで出来るかを知りたいしだ。
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