『錬金707話 巨人族の処分』
『錬金707話 巨人族の処分』
族長はマニクリエに謝罪する。
もう抵抗はしない。
いやできないか。
完全敗北したわけで、戦う力もない。
そんな巨人族の処分を下す瞬間。
マニクリエは、じっと族長を見下ろした。
みんなは息をのむ。
「巨人ネフィリム族の処分を決めます。私はホーリーウィッチ族の代表として、巨人族を全員を殺しはしません」
「ええええ!!」
「殺さないの、あなたは殺す権利があるの!!」
マニクリエが言ったのは殺さないだった。
皆が予想していたのとは違った。
なぜ殺さないと言ったのか。
理由があるなら聞きたいが。
大勢いの仲間からも、疑問が起こった。
そこでマニクリエが話を続ける。
「マニクリエ、どうして、生かすのだい?」
女王が聞いた。
誰もが思ったことだった。
聞かれたマニクリエがじっと貯めて答える。
「憎いです。そして殺すよりもキツイ方法を選びたいのです」
殺すよりもキツイとは、、、。
そんな方法があるのだろうか。
拷問するとかあるけど、とてもマニクリエがするとは思えないが。
「殺すよりももっと辛い方法とは?」
「女王はご存じないとは思いますが、この迷宮には様々なトラップが存在しています。迷宮にきた人族の冒険者が苦しむ仕掛けです。そしてトラップはこの5階層にも存在している」
「おおおおおお、あれか!」
「トラップなら巨人にふさわしいぞ!!!」
「マニクリエ、マニクリエ、マニクリエ、トラップ、トラップ、トラップ!!」
仲間からトラップをしろと要求の合唱が起きた。
ダンジョンは様々なトラップがあるのは冒険者なら知っている。
「冒険者をしていた俺は知っています。トラップには途中で大きな岩が転がってきて下敷きになる。鋭い槍が突き出てくる。大量の水が来て水没する。通路を変えて迷路にするなどある、それがあると?」
「あります、落とし穴のトラップがある」
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