『錬金070話 コショウを売る』
『錬金070話 コショウを売る』
近い街はシャドウ街だった。
まあ近いとはいえ、モフルンに乗ったから近いのであり、歩いたり馬車なら、かなりの距離。
そして大事なのは、街に着く前にはモフルンを美少女にしておくのも忘れないでおく。
万が一見られると、一大事となる。
伝説的な魔物フェンリル族だとなったら、王国騎士団が全軍押し寄せてくるのも想像できる。
「美少女になってくれ」
「はい。あの美少女てのは恥ずかしいです」
「そうかな、とても可愛いけどな」
「困ります。仮にも私は伝説的な魔物なんですよ。可愛いとか変ですからね」
言われてみたら変であるが、正直に言うと美少女で間違いはない。
街に入ると人は多かった。
意外と大きな街があったのだな。
まずはコショウを買い取りしてくれる店を探そう。
「モフルン、最初はコショウを売る。商人に売るのがいいかな。直接コショウを売っているなら、その人にも売れる」
「探そう」
街では露天商も見られた。
活気があり、買い物客も多いな。
露天商の中に香辛料が並んでいる店があった。
あら、ここならコショウもありそうだな。
並んでいるのは、色々とあり、塩もあるかもだ。
「どうです、色々とあるよ!」
「店主、コショウを取ったのですが、買いませんか。これなんです」
店主に相談してみると、
「おおお、コショウですな。しかも、いいコショウです! これはどこで取ったのかな。ここらへんの農地や森や山にはコショウは取れないのだよ。だから遠くから買うのだ。全部買い取るよ!」
「本当にかい。売ります」
「ご主人様、良かったです」
店主はコショウは手に入りにくいらしく、全部購入してくれた。
値段は店主に任せた。
「ところでゴマもあるのですが?」
コショウとゴマも少しばかり持って来ていたのを、
「ゴマもあるのかい。良いゴマだ。全部買い取る。合計した金額だよ、はい」
「どうもね。あとね、」
「まだ何かあるのかい?」
「塩はあるかな。あれば買いたい」
売った金額は俺の予想以上に高く売れたので良かった。
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