『錬金007話 伝説の竜』
『錬金007話 伝説の竜』
さすがに驚いている様子のアイスドラゴン。
そりゃそうだろう、普通に冒険者で、SやAランク冒険者ですら、今ので死んでいても不思議はないのだからな。
ただ俺が違うのは、錬金術士であるから、この程度の烈風なら問題ない。
「俺は錬金術士だ。烈風すら問題ないのだよ」
「ううううううううううっ、悔しい、悔しい、悔しい、私はアイスドラゴンだぞ!!!! 暴竜の水風 だああああああああああ!!!」
ズバアアアアアアアアアアア!
ズバアアアアアアアアアアアア!
やれやれそんなに烈風したら、山が吹き飛ぶじゃないか、そんな凶暴な風を放ったら不要?。
アイスドラゴンは自信満々に暴風してくるも、俺は再びミスリルの壁で応戦。
ガガがガガガガガガガ!
ガガガガガガガガガガ!
ガガガガガガがガガガ!
壁は破壊されそうになるも持ちこたえると、ドラゴンは慌てているな。
そりゃそうだろう、どんだけ生きて来たか知らないが、こうも防御されたのは初めてかもね。
それは俺の作り出す錬金術士の魔法がさらに強すぎるからだ。
それを知らずに戦ったのがアイスドラゴンの敗因でしょうね。
「なんなんなんで!!!! 通じないじゃん!! 嘘みたいだけど、通じない私の水風がああああああ! あなたは何者なのよ!」
「俺か? 錬金術士だよ。普通に錬金術士だよ。まだ俺に逆らうかい?」
「逆らう??? はなから、お前などに従うつもりはない!!」
「それじゃ仕方ないな、俺も攻撃するがいいよね。錬金攻撃で、鉄打ち!!!」
俺は剣を取り出し、構える。
この剣は俺が特殊な合金である、ミスリルで錬金した魔法剣だ。
ミスリル製であり、そこに錬金魔法を練り込む。
それが鉄打ちである。
シャキィーーーーーーーーーーン!
シャキぃーーーーーーー!
アイスドラゴンに接近し、剣を上から振り下ろす。
手応えはあった。
ドラゴンの首を切った。
「ああああああぎやああああああ、ぎゃあああああああ、切ったなああああああ、よくも切ったなああああ!!」
「切ったが、ダメージ少ないか?? さすがだなドラゴン」