『錬金681話 ドリアード族を誘う』
『錬金681話 ドリアード族を誘う』
「迷宮の魔界樹! 知っている、伝説の樹だ。世界でも珍しい樹として有名だが、迷宮にあったのか!」
「はい、ありました。ただ迷宮の魔界樹は迷宮に行ったら元気がなかった。もう老齢であり太陽にも当たらないし、弱ってきていたのです」
「迷宮の魔界樹はドリアード族とは無縁ではない。我らは木の精霊だ。そして迷宮の魔界樹は世界樹の一つ。名前は知っている。ホーリーミントを育てるのだな。偉大な木は特殊な薬草を育てることもある。それでフランツがホーリーミントと関係があったのか」
「ホーリーウィッチ族はホーリーミントがないと生きていけないとわかった、そこでサザンの加護で迷宮の魔界樹を若返りするのをやってみたのです」
「サザン、どうだったのだ?」
「はい、俺は精一杯頑張った。しかし迷宮の魔界樹は若返りは一部でした。俺の力が不足だったのです。村長と相談して、リアとメヌエットも迷宮にいき、迷宮の魔界樹に加護を与える予定です」
「うん、やってみたらいいだろう、だが三人で足りるかな。いや足りないだろうな」
サザンが説明したら女王ドリーンは、人数が足りないと指摘した。
なぜわかったのか。
サザンからも人数が足りないとは言われてないのにだ。
俺は不思議だった。
「どうして人数が足りないとわかるのですか。俺とリアとか来たのは、人数が足りないと思い、リアの両親に言って、もう少しドリアード族を借りようと思っていた。だから女王の方から人数が足りないというのは驚きでした」
「迷宮の魔界樹は大木だったろう。伝説級の木は長い年月にわたり育ってきているから、ドリアード族が3人程度で若返りさせられるとは思えなかったのさ。我らドリアード族の力が結集すれば、迷宮の魔界樹を回復させるのは、不可能ではない」
女王からドリアード族ならばできると聞けた。
つまりは人数を合わせれば、それだけ力は掛け合わせられる。
希望はあると思った。
「それじゃあお母さん、私とかと一緒に迷宮に行けるドリアード族を貸してもらうわ、いいのね!」
「ダメ~~~~~~~」
「ええええええ~~~」
「ダメですか女王~~~~」
「どうして~~~~~~」
女王は話の流れから了承してくれるかと思いきや、まさかのダメだし。
俺もがっくりとなった。
リアもサザンもメヌエットも。
どうして認めてくれないのか?
「お母さん、なぜダメなのよ、5人でも10人でも貸してくれたらいいでしょ。別に戦ったり争うわけではない!」
リアが怒って言った。
怒り方が凄い。
とてもリア以外はできない怒り方だった。
慌ててメヌエットが抑えにまわる。
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