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『錬金668話 迷宮の魔界樹』

『錬金668話 迷宮の魔界樹』


「巨大ですね」


「迷宮の魔界樹は我らの種族にとっては誇りです。そして重要な木でもあるのです。こちらにどうぞ」


 迷宮の魔界樹を見てから、木の近くにある家に行った。

 遠くから見えなかったが多くの家屋があった。

 そこのあった家に招待された。

 家は木造であるのが目立った。

 木が生活の中心なのだろう。


「これを見てください、サザン」


「これは?」


「草?」


 サザンと俺は家の椅子に座ってから、一つの草が前に置かれた。

 草だった。


「ホーリーミントです。もうこれしかないです」


「これがホーリーミント。確かに枯れていてもう干からびてますね」


「うん、貴重な草でしょホーリーミントは。それがこの一本しかないのですか」


 これしかないって俺には聞こえたから。

 大事な草なのだよな。


「そうです。残りがこの一本だけになった。あとは枯れてしまいもう土になっている。実はホーリーミントは育てるのが非常に難しい植物なのです。普通にホーリーミントを植えても育ちません。それもあってホーリーミントは貴重な植物と呼ばれている理由」


「ここでだけ育つと?」


「迷宮の魔界樹があるからです。この木は特殊な力がありホーリーミントを育てる力があるの。だからこの辺一帯で育っていた。でも迷宮の魔界樹が元気がない。その影響でホーリーミントも育てるのが困難になった」


「迷宮の魔界樹は、あなた達に取っては重要な木なのですね」


「そうです。ずっと迷宮の魔界樹とともに生きてきた種族ですから。他にも食べる農作物も作っていたけど、やはり育たなくなった。食べるのも厳しくなったのです」


 迷宮の魔界樹は単なる木ではなくて、種族の生活の一部だった。

 待てよさっき、サザンがドリアード族で驚いていたのは、迷宮の魔界樹に影響できると思ったからかな。

 サザンの加護なら変えられるかもしれない。


「もしかしてサザンが枯れ草を元気にしたよね、あのサザンの加護は使えるのではないですか、迷宮の魔界樹にも」


「はい、精霊のドリアード族は木の精霊。弱まった植物や木を復活させる力を持つと聞いていた。我らはドリアード族を探していたのですが、残念ながらこの迷宮にはいないとされました。地上のどこかにいるという伝説はあった」


「でも地上には封印魔法で出れなかったのですね」

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