『錬金066話 キノコ料理』
帰りもモフルンの背中でひとっ飛びした。
山は、広い農地にした土地からは少し遠い。
農地はいっぱいコメやらコムギがなっており、時間があれば収穫だな。
家に到着。
速いな、恐ろしく速い。
背中から降りるとスイが来て、
「もう帰ったの、早くない?」
「モフルンが走ると凄まじい速さだったからな。怖いくらいに」
「早さは魔物の中でも、一級ですからね私は」
美少女姿に変身して言った。
可愛い美少女になったら、変身後はたぶん速く走るのは無理そうだ。
ところでスイに様子を聞いてみて、
「俺のいない時に異常はあったかな、不審者とか?」
「いいえ。何もありませんでした。静かなものです」
「良かった。俺の方は収穫があり、山でキノコなどを取ったよ。ほら!」
取ったキノコなどをみせてみた。
「まあ、いっぱいです。キノコは食べれるのでしょうけど、私は食べたことはない。魔竜は肉は食べるけどさ、キノコは食べないな。野菜とか草も食べないので」
「モフルンは?」
「食べますよ。基本的に狼に近いので、雑食なのです。コメもキノコも食べます。ちょっと楽しみなんで、ご主人様の料理は楽しみ」
スイと違いモフルンは雑食らしい。
確かに犬も雑食でコメなんかも普通に食べるからな。
食べてくれるなら、さっそく今日のご飯で料理しよう。
家のキッチンでコメを調理する。
フライパンで料理する。
コメに水を入れて炒める。
パエリアに近いのかな。
キノコもたっぷり入れておこう。
そして山に行き、食材を手にしたが、もっと重大なのが、色々とスパイスになれそうな草などを持ち帰ったのだ。
昨日までの料理には、美味しかったが、味は薄味であった。
それは日本で言うところの塩や醤油、ソースなどの調味料がないからだ。
塩は街で少しばかり購入してあったのを持っていたのを利用した。
それも無くなれば味は薄味になり、物足りなくなるよな。
塩っけは料理にとって大事である。
ただし海があるわけでもなく、塩が作れないので、山にあったので代用しようというわけだ。
スイとモフルンがテーブルテーブル待っていて、フライパンを運ぶ。
ちょっと変わった実があり、採取し、それを細かくしたところ、香りがあった。
もしかしたら、この香りはコショウに近いな。
舐めてみたらわかるかと、
「うん、これはコショウに近いぞ!!」
取った実はコショウであった。
偶然にも取れた実はコショウで、直ぐにでも使えそうだな。
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