『錬金658話 地下5階層へ』
『錬金658話 地下5階層へ』
サティロス族は、俺がミスリル樽を新たに作ると、やる気を出した。
村で飲む分と町に売る分が増えたので、樽を追加して作った。
ビールがより多く作るとなると原料のコムギの消費も増加する。
コムギは生産量が増えそうです。
不思議なもので迷宮に入ってから村がより発展していた。
実は悪評高いこの迷宮が、村には有益になっていたのは誰が予想できたか。
スイやリアだって予想できなかったと思う。
「俺もサティには言いたい。世界でも最悪の迷宮の一つと言われるこの迷宮じゃ、村にはなくては存在になってきている。村の重要な部分になっている」
「そうかもね。迷宮は人族からも恐れられていたと聞いている。あまりの危険さに、その時に世界最強だった人物が封印するしかなかったとも。それほどに危険な迷宮を村長が変えたとも言えます。錬金術で迷宮を最悪から変えたのです」
サティは俺が変えたという。
ジ~~~~~~ンとくる言葉だった。
今日までの努力が報われた感じだ。
胸が熱くなるというのは、こんな風なのかな。
「村長は偉大です。俺は迷宮だけでなくてこの世界も帰る可能性があると思ってます」
サザンも俺を称えてくれた。
でもそれは言い過ぎでしょう。
さすがに世界は変えられないですよ。
「サザン、ちょっと俺を褒めすぎです」
「いいえ俺は本当に思っています。そこで村長にはこの先の地下5階層も調査するのをすすめます。何やら不穏な感じします、どうでしょうか?」
「下の階層か。そうだな調査は必要だ。いずれは行くのだし、行ってみようか」
サザンから4階層に来たついでに下の5階層に行くのを言われた。
元々この階層もサザンと調査で来たら、サティロス族と遭遇した。
5階層も魔族や強力な魔物と遭遇する可能性がある。
地下の階層がどこまであるかも不明なのも気がかり。
実態がつかめな状態で地上で暮らしている。
「はい」
「ちょっと村長。もしかして下の階層に行くの?」
「行こうと思っている。調査が目的だ」
「気をつけてください。下の階層は我らでもどこまであるかも把握していないし、危険が存在している。何があるかわからない」
「確かサティロス族は下の階層から原料を取って来ていたと言ったな」
「そうです、この迷宮は謎が多い。地下でも明かりがついている。酒を作っている。コメやコムギもどこかで作っている。我らはある者から取引きして入手していた。下の階層は何があるか不明な点が多い。我らもはっきりと把握していない。あまり下に行くのは歓迎してません。特に下の5階層は不気味ですから、我らも行ときはあっても、奥には行きません。階段を降りたら、さらに下の階段があるので、そのまま階段で降りる。決して5階層の奥のフロアーには行きません」
「ずっと奥があるのか、奥のフロアーはどんな感じだった?」
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