『錬金657話 ビールが売れたのを報告』
『錬金657話 ビールが売れたのを報告』
作ったビールが全部飲んだと思ったサティ。
「いや、飲んだのではなくて売ったんだ。今日はビールが売れたから報告に来た」
「ええええええ~~~売れたああああ~~~」
「売れた。今日はサティ達は知らないけど商人が来て、いつものように農作物のある倉庫に来た。いつもはコメやらコムギなどを販売する取引き。けども倉庫にあったビールを商人に飲ませた」
「飲ませた、どうなったの?」
「商人はあまりの美味さにビールを買った。樽の中身全部な」
「全部!」
話が急でサティはついていけない。
展開がわかってなかったようだ。
「そうだよ、全部な」
「それで空のミスリル樽を持って来たわけですか。私らサティロス族の酒が人族の商人にも認められたということかい?」
「認められたなんてものじゃなかった。絶賛だよ、その場で購入した、金額もいくらでも払うくらいの感じだった。持って行ったビールを街で売る予定だ」
「ビールが売れるのは嬉しい。必死にみんなで作ったビールだから。みんなも嬉しいですよ。ただ売れるかな、売れたらどうなるの?」
ビールが売れるかはわからないのが、ちょっと不安な面もある。
そこは俺も確証は持てないから売れると断言はできない。
でもこのビールなら、売れる気はする。
「俺も売れると断言はできないよ。でも評判が良くなったら、また商人が来て買いたいと言ってくるさ。コメやt魔ネギとかがそうだから。売れていくうちに、評判が良くなるものだ。最初から売れるものはないさ」
「ええ、売れるもで待ちます。まあ売れ残ったら私らが飲むからいいのがだな。それに我らサティロス族は金の為に酒を作ってきたのではない、そこは村長に言っておく。金の為ではなくて、飲みたいから作ってきた。私らが飲みたい酒を作るだけだ。それがサティロス族だ。あっははああはは」
サティの口ぶりから、作りたい物を作るという自信があった。
金だけではないというこだわりがあったのだった。
そこを俺はわかってなかった。
単に金で町に売ることに執着してたのかもしれない。
その大事なことをサティロス族から教わった気がした。
「村長に言いたい、我らは最高の酒を作るだけだ。それを飲めばいい。ただそれだけだ」
「すまなかった、俺はサティから大事なことを学んだよ。今の言葉は農業にも通じることだ。売れればいいわけじゃない。食べたい物を作る、俺もそう自分に言い聞かせる」
「村長、樽は置いていって、またビールをその樽に作るからさ。樽が足らなくなる。新しく樽を作って欲しい」
「うん、ミスリル樽を追加で作ろう!」
「おお、樽が増えるぞ!」
「みんなもっとビールを作るわよ~~~」
「作る~~」
「作るぞ~~」
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