表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

654/1066

『錬金654話 酒を売る』

『錬金654話 酒を売る』


「倉庫にある、この分は販売成立だな、それとまだ売るもので相談がある」


「ええ、他にも売り物があるなら拝見しますが」


「酒だ。最近になって村でも酒を作り始めた。以前はシャドウ街から酒は購入していた。それを作るのを開始した」


「へ~~~酒もですか。見てみたい」


 商人フィデリオゴンは酒に興味を示してくれたから、酒の樽を見せる

 樽は迷宮から持って来たものだ。

 ビールがたっぷりと入っている。

 ちょっと飲んでくれたら良さがわかると思う。


「これです、村で作った酒です」


「おおおおお、これはビールですな!! とても芳醇なビールの香りです。しかしビールを作るのは大変なはず。熟練のビールを作る製造技術者が時間をかけて作るもの。直ぐに作ってできる商品ではないですが」


 さすがにフィデリオゴンは疑った。

 ビールを作ったこともない村で短期間でビールを作っても疑うのは当然か。

 まして商談には厳しい商人だ。

 商人がいい加減な物に金を払うわけない。

 絶対に損な取引はしないと思う。


「確かに、フィデリオゴンの言う通りでしょう。酒は作るのは難しいです。長年の経験もいる。失敗もある。そうやって作る」


「ええ、フランツ村長を疑うわけはないが、酒を出されても、直ぐに買いますとはいきません。残念ながら酒は本物だけを購入してます。この酒は本物だと確信したものをか買っているのです、すみません村長さん」


 申し訳ない感じで謝る。

 別に謝る必要はない。

 これは取り引きだ。

 買う買わないは自由ですし、全部を買う必要は無いのです。

 でも俺はもう少しすすめる。


「いいえ、良いのです、無理はしなくて、でも一度だけビールを試してみませんか?」


「試飲するのですか、ええ、いいですよ。私は酒にはうるさいです。よほど良いものでないと購入しませんが」


「試しの飲みです、どうぞ少し、フィデリオゴンの口に合うかどうか」


 フィデリオゴンは酒が好きみたいで、飲むのは断らなかったのは俺にはいいことだ。

 少しでも飲んでくれたら、歴史の浅いビールでも認めてくれるチャンスはあると思う。

 少しだけコップに注いだビールを渡すと、フィデリオゴンはグイっと飲んだ。

 一瞬だが動きは止まる。

 どうしたかな?

 味見は。

 フィデリオゴンはかなり酒には詳しいみたいだ。

 厳しい判断がでてもおかしくはない。

 たとえ厳しい意見が出ても、それは今後の酒作りに生かせばいいこと。

 気にすることはないのだ。

 まだ生まれたばかりの歴史もないビールなのであるから。


「こ、こ、こ、こ、これは」

面白かったら☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです

頑張れます

↓↓↓

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ