『錬金649話 大浴場にお客様』
『錬金649話 大浴場にお客様』
スイたちの応援が聞こえたらしい。
カエンが手から炎を出しつつ、こっちを見た。
そして応援に答えた。
俺も頑張れと言いたいがあえて言わなかった。
もう伝わっていたからだ。
カエンが炎を止めた。
終わったのだ!
「スイ、熱湯を送るわよ~~~~」
「送って~~~~~」
スイが返事をすると、カエンが熱湯を大浴場に流してきた。
ドバアアアアと勢い良く流れる。
大浴場はなにも無かったが、一気にお湯が入ってきて満たされた。
「すげえええええ~~~お湯が来たあああああ」
「みんな入れます、どうぞ、おはいりください!」
「やったああああ~~~」
「熱いいいいいい~~~」
お湯がくるとお客様の不安は消えて入浴する。
男性から女性もいた。
若い人から老人も。
特に年配の方は多いのは体の不調が多い年代だからだろう。
体を綺麗に洗ってからゆっくりと入浴する姿は、見ていて俺も気持ちいいもの。
お客様が入浴する姿も見ながらもカエンのいる場所に。
「カエン、ご苦労様です」
「カエン、よくやったよ!」
「さすがファイアドラゴンだ。まあお客様はファイアドラゴンって知らないけどね」
「ふうう~~~~めっちゃ火力強くしてやったから、間に合ってよかったわ。お客様も喜んでいるみたいだし」
カエンはいっぱい汗をかいていた。
ここは火力で冷水を熱する窯があるので、室温が異常に高いのだ。
とても長時間はいられない場所だ。
「スイにはここの作業場はキツイでしょ、ハンパなく熱いよ」
「熱いわ、もうヤバいもの。熱すぎです。カエンは耐えられるのね」
「この程度の熱さは熱さに入りませんわね、ファイアドラゴンにとっては。アイスドラゴンは解けちゃうわね、あっははっは」
「もうカエン、笑うなあああ~~~」
「あっはははっは」
スイの熱さの弱さにみんな笑った。
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