『錬金629話 木を切ってみる』
『錬金629話 木を切ってみる』
リアは完成したミスリルノコギリを持ってみる。
なんか似合うな。
女の子が道具を持つと、不思議とギャップがあって可愛い。
ただ問題は使えるかどうかだ。
「村長の道具で実際に木を切ってみなよ、ちゃんと切れるのか」
「やってみる! 思ったよりも軽いです。これはどうするのかな、このギザギザで切るの?」
「そうだな、ギザギザを木に当てて切ると少しずつ切れるのがノコギリだ、やってみて」
「うん、こうかな、ぎりぎりと」
リアが実際に木にノコギリを当ててみる。
普通は押して引いてと何度も繰り返す。
リアが一回だけ押して引いた。
すると俺は自分の目を疑った。
切れた!!
「切れたわ!」
「凄い、凄い!」
「めっちゃ早いし楽です、フランツのノコギリは楽に切れたわ!」
たった一回だけ切っただけなのに、なんと切れてしまった。
俺も切れ味は自信があったものの、まさかの一回だけ。
これはノコギリなのかと思ったほどだ。
「俺も驚いた。ここまで楽に切れるとはな」
「リア、この調子で全部の木を切ってよね!」
「切るわよ!」
たった一回だけでオッケーだった。
太い木が切れた。
普通のノコギリでも、何時間かかるかくらいの太さがあった。
それが一回で切れる異常さはミスリルノコギリの力だった。
次々と切っていき、10本あった木は綺麗に切ってしまう。
凄いな。
5分くらいで切ったぞ。
「切れたな、早すぎるくらい早い。疲れもないだろう」
「疲れないよ、ちょこっと切るだけでいいから。そしたら木材で使いやすい形にもする。食堂で使うでしょ」
「そうだな、頼むよ」
「もうリアに任せて大丈夫ですね」
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