『錬金605話 魔都のブドウ農地』
『錬金605話 魔都のブドウ農地』
「取ってみなよ」
「簡単に取れた、ロウティエも取ってみなよ」
「ええっと、本当です、簡単に取れてしまった。綺麗な実です」
スイとロウティエもブドウの実を取って喜ぶ。
初めてのブドウ狩りってとこか。
まあ俺も初めてのブドウ狩りですが。
「村長も取ってみてよ」
「俺も初めてのブドウ狩りなんだ。取れたぞ、どれどれ一個食べてみよう」
「どう?」
「甘い! スイ、ロウティエ、ロウティエも食べてごらん」
一口食べると甘酸っぱいのが口に広がった。
さわやかな感じもあり、魔都って感じがしないのが不思議。
スイが食べると、
「まああああ~~~甘酸っぱい!」
「アイスドラゴン様、これがブドウなのですね、甘いです」
「村長、やっぱり農地で食べると美味しく感じします!」
ロウティエは微笑ましい顔で言った。
俺も同じ感情だ。
家で食べるよりも外で食べる方が数倍美味しく感じる。
人族の脳と竜人族の脳も同じ感覚みたいだ。
「村でもブドウを育てたい。やってみるよ」
「もっと食べたい」
「私もです!」
「エルリスン、食べ過ぎです!」
「だって美味しくて!」
エルリスンはブドウが気に入ったようだった。
両手で取ってはがぶついている。
子供か!
俺とスイとロウティエはブドウを持って馬車に乗るものの、一人だけブドウ狩りをしていた。
俺たちが馬車になったのも気づかないでいるよう。
「エルリスンはそんなにブドウ狩り好きなら魔都に置いていくよ~~~」
「あああああああ~~~~~待ってえええ、アイスドラゴン様あああ」
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