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『錬金598話 魔王の料理』

『錬金598話 魔王の料理』



「アイスドラゴン様は、このコロッケは危険です!」


「熱い料理は命にかかわる危険ですので、我らが食べます!」


 水竜乙女団エルリスンがスイのお皿のコロッケを取ってしま、食べてしまった。

 水竜乙女団からしたら、スイを守るのが役目。

 出来立てのコロッケは熱いですから、危険と思い取り上げたのだった。

 取り上げただけでなく、パクっと食べてしまう。

 もうスイのコロッケはない。


「あああああああ~~~~~私のコロッケっがああああああああああ、エルリスンが食べちゃった!!」


「アイスドラゴン様のためです。これは命を守るためです、お分かりください」


「わからぬ~~~~、食べたかったあああああああ~~~~~」


 スイは残念ながら食べれなかった。

 悔しがるスイに水竜乙女団は、仕方ないですと納得させる。


「スイ、コロッケはあきらめろ」


「ううううう、悔しい」


「がっははは、安心しろスイ。次も料理がある。お~~~~いレシピナよ、もってこい」


 ストラマーベルがスイをなだめる。

 そして別の料理人の名前を呼んだ。

 まだ次の料理があるようだ。


「ストラマーベル様、今日はハンバーグですわ~~~」


 またも可愛い女性が料理を持ってくる。

 いったい何人いるのか。

 どれもストラマーベルの好みの女の子かと考えてしまう。


「いいね、レシピナのハンバーグは食べたかったぞ」


「まああああ~~~嬉しいお言葉です~~~~体がしびれちゃう」


 レシピナと言う料理人であった。

 俺の前にもハンバーグだった。

 これは豪勢だ。

 食べたい!


「スイ、今度は少し冷ましてから食べな。じゃないと乙女団に取られるぞ」


 ハンバーグもコロッケ並みに熱そうなので、忠告しておいた。


「冷まします!」

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