『錬金579話 竜人族の町長と会う』
『錬金579話 竜人族の町長と会う』
アースフライト町ではサウナ付きの宿に宿泊した。
翌日には出発となった。
俺は問題ないがスイはまだ町に心残りがあるかもだ。
以前住んでいた町なので、もっといたい気持ちとかあるとは思う。
「朝になった。出発したいと思う。スイはまだ町にいたいかな?」
「いたいと聞かれたらいたいです、ずっと長く眠っていた人とも会えたしね。でも今は村の住人ですし、寂しくはないですから出発しましょう」
「そうかい、ほら、せっかく会えたから悪いなと思ってさ」
「大丈夫です。それに会いたくなったらまた来たらいい。それよりも今後が心配かな。またアサマノキングが来るとなると困る。竜人族はアサマノキングを恐れていると思うの、それが離れると不安」
寂しさは大丈夫ですというものの、アサマノキングが不安なのはわかる。
竜人族への恨みはまだあるだろう。
いつ来るかわからない以上は、スイも不安に思う。
「アサマノキングが何を考えているかは俺もわからないな」
「ストラマーベルはわかる?」
「残念ながらわからない。両腕が使えるようになったし、調子がいいだろう。竜人族は一人一人の能力は高い。魔族や人族よりも強いという。しかし魔王軍の大軍で来たら厳しいとは思う。安全を確保するなら、護衛を置くかだ」
護衛か。
強力な護衛ならスイが一番確実だが、それではずっとスイとは離れてしまう。
「スイが護衛になれば無敵の護衛だ。でも俺は寂しい」
「ええ、私が残るのも考えたけど、村には帰れなくなる。他にはあるかな」
「俺がアサマノキングにこの町は手を出すなという意味で町の付近に拠点を作る。その拠点に魔都にいる魔物を配置する」
「できるかい?」
「元々は魔王は協議をして、お互いに大陸には来ないとあったのだ。それを破った。来たら戦うぞと言う意味だ。叩いても構わない、協議を破ったわけだからな」
「魔王は自分のいる大陸から出ないようになっているのですね」
「決まりがある。これは魔族を守る為でもある。どこかで約束をしておかないと、魔族と魔族とで争いが耐えない。そのうち全滅するまでやりあうからな」
「ここは西だけど東の大陸までは近い。微妙な近さがある」
魔王の約束があるから本来はアサマノキングは来ない地域。
ここはギリギリ西の大陸だったが、直ぐに東の大陸にも近いのが原因だった。
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