『錬金566話 東の大陸の状況』
『錬金566話 東の大陸の状況』
「スイ、良かったな、指輪は手に入った。町の人は眠っているのを起こせる」
「うん。この為に来たのだもの、ただアサマノキングの腕は治してしまった」
「いや、構わない。スイが選んだのを俺は文句はないさ」
スイは交換条件に不安があったみたいだが、そこは俺がフォローした。
これで良かったと思う。
あとは、アサマノキングがこのまま帰れば不満はないけど、どうするかな。
考えられるのは、いったんは引き下がること。
もう一つは片腕は復活したことで両腕が使えるので、まだ戦闘をするかだ。
戦闘は魔女子団の3人もいないし、俺らが有利になったので、アサマノキングには不利な状況だ。
「ふふふ、両腕が使えるので、もっと戦うかと言いたいところだが、戦力が減った。俺がだいぶ不利だな」
「帰っていいよ。殺すまでとかやりたくはない」
「フランツがそういうならば、この場は引き下がるとする。ストラマーベルも納得か?」
「納得する。スイの条件で俺も納得だ。これ以上アサマノキングと戦う理由がない。お前も東の大陸に帰れよ」
「帰るさ」
良かった。
これで終わりそう。
「それで最近は東の大陸の様子はどうなんだ、冒険者や騎士団と争いはあるのか?」
ストラマーベルが東の大陸の現状を聞いた。
アサマノキングは東の大陸を管轄しているふうに、魔王の領域は別れている。
そのため、違う大陸の情報は少ない。
「大陸は大きく4つある。俺は東の大陸にいるわけで、現状は変わっていない。東にも勇者パーティーが存在するし、他にも俺を狙う冒険者は大勢いる。騎士団も俺を監視しているから、この戦いは察知していても不思議はない。まあ片腕でも誰も俺を負かす奴はいない。だが、気になる噂は聞いている」
「噂とは?」
「噂は聞いただけだが、東の大陸にある最大の国、ジャカラン国。その王都には実は魔竜がいる。ファイアドラゴンがいる。理由はあって、過去にファイアドラゴンが国に出現して暴れたのだった。手におえないので、どうにもならない。冒険者や騎士団がでてもな。しかし、ある時、急に暴れるのをやめた。なぜか知りたいか?」
まさかであるが、アサマノキングはカエンの話をしているのだろうか?
ファイアドラゴンと言えばカエンだ。
それとも二人いるのか。
いや、カエンもジャカラン国にいたと言っていた。
つまりは同じ魔竜を言っている。
「なんだ、まさかコメを」
ストラマーベルがコメと言った。
だが自信があったというよりも、なんとなく言った感じに。
「ええっよくわかったな、コメだ」
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