『錬金559話 魔王軍がいた』
『錬金559話 魔王軍がいた』
「フランツ様、こちらに向かって来てます。いや、違うかな、初めから居たのかも。数が多い、あそこです!!」
「魔族が来るのか」
スイが指差した方向には、大軍がいた。
ゲートと戦ってきたから、気づかなかったかもだ。
どれだけいるかな。
かなりの数だな。
「アサマノキングか?」
「たぶん、アサマノキングだろう。ここら辺であんな軍隊を連れてこれるのは魔王しかいない。魔物と魔族だ」
「アサマノキングか。そうなるとここに来ている。俺達と戦うと」
アサマノキングしかいないと聞いた。
魔族と魔物があれだけいるなら魔王なのは納得する。
もう近い、すぐ近くまで来ている。
「ゲートに聞いたらどうです」
そうだな、ゲートとアサマノキングは連合なのだから、当然に知っているはずだ。
「アサマノキングの軍隊か?」
「知らない、俺は本当に知らない」
「嘘を言うな。知らないなら、ゲートには黙って軍隊を持って来ていたとなるが」
「ストラマーベルよ、信じろ、俺は聞いてない、アサマノキングの単独行動だ。俺を初めから信用してなかったのだろう。または俺も始末する気だったかだ
」
「さすが東の大陸の魔王アサマノキングだな。ゲートを初めから信用せずに教えてなかったか。とにかく魔王軍を止めて倒すしかなさそうだよ村長」
「らしいな、俺はやりたくないが」
どうやらゲートは知らないようだった。
どこまで信じていいかもあるが、どちらにせよ、アサマノキングと戦うのは避けられないな。
そうしていたら大軍が止まった。
俺らの手前である。
距離は顔が見える距離。
やはりアサマノキングだった。
俺を見ていて話して来た。
「よくも俺を竜巻で飛ばしてくれたな。めちゃくちゃ飛んだぞ」
「逆によく竜巻から逃れたな」
「俺は竜巻の中で苦しんだ。グルグル回転して自分がどこにいるか、どこに向かっているかさえ判断できなかった。だが回転は止まった。竜巻は止まり落下した」
「なぜでしょう。そんな直ぐには私の暴竜の水風は止まらないはずですが」
暴竜の水風の破壊力からしてこんなに早く戻って来れるかというと疑問だった。
なぜかな、魔王軍とも関係しているかだ。
「魔王軍だ。俺はいざというときの為に、魔王軍を近くの森に待機させていた。魔王軍の魔族らは俺が竜巻で飛ばされたのを察知した。救出するため体をはり食い止めたのだ。魔王軍の連携プレーだ」
「偶然にも飛んだ方向に魔王軍がいたのは幸運だけだろうが、ラッキーなだけだ」
「なんとでもいえアイスドラゴン。これだけは言っておく。アサマノキング様は全てを見越していたのだ。アイスドラゴンに竜巻で飛ぶのも読んでいたのです。だからあそこに魔王軍を配置したのです。天才でしかないです!」
魔女子団のカヴァティーナが言った。
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