『錬金550話 ゲートの勝ち』
『錬金550話 ゲートの勝ち』
カナジョは俺とスイを交互に殴った。
スイも痛そうだ。
だが耐えているのは子供の声援があるのが大きい。
ずっと応援している。
「あはははっ、痛いか、なああ痛いか、全部ストラマーベルが悪いのだ。ストラマーベルが魔王を降りてれば、痛い想いはしなくて良かったのだぜ、全部ストラマーベルが悪いんだよ!」
「もっとやれタイセイ、愉快だ愉快だ、俺を魔王城から追放したストラマーベルが苦しむのを見るのは最高で~~~~~~す」
「ゲート~~~~~~~~~~!!」
「俺がどんなに苦しんだかわかるか、魔王城から追放されて、魔族からも惨めな風に見られたかわかるか、絶対にわからねええよ、俺はもっと苦しんだのだよ」
「ゲートみたいな魔族は、、、、もっと早く魔王城から、、、、、追放すべきだった。遅かった、、、、くらいだ、、、」
「うるせえええええ、黙れええええええええええ、魔王の器は俺が上だったのだ。それをお前が横取りしたのだ。俺が魔王にふさわしい、俺こそ魔王に値する真の魔王」
「そうです、ゲート様こそ魔王です!」
「ゲート様に栄光あれ!!!」
やれやれ、もう魔王になった気分だ。
俺も限界はある。
このまま攻撃されっぱなしではもたない。
そこで子供を救出するのが雄一の方法となる。
子供は相変わらずゲートががっちりガードしてるので近寄れない。
「タイセイ、カナジョ、そのままやれえええええ、俺に逆らったらどうなるか教えてやれえええええええ」
竜人の子供とゲートは土の上にいた。
俺も土だった。
カナジョに倒されて土に倒されたわけだ。
土に寝ている状態で蹴られる。
子供達の足が見えた。
俺と子供達は土にいるわけで、土は繋がっていることに気づいた。
地面の中で繋がっているから、地面を掘るかとかしていけば子供達を救出することができるかも。
錬金術であれば地面を掘って子供達までトンネルみたいに掘り続けていくといいのでは。
なんとなくではあるが、思いつきであったが、やってみる価値はあると思った。
ただし錬金術を使うのは気を付けてやる。
近くにはタイセイ、カナジョがいて、俺を監視して蹴ってもいる。
もしトンネルを掘っているのが、バレたら終わりだ。
絶対にバレないように掘る作業が必須だ。
カナジョが近くにいても、離れるまで待つ時間はないのだった。
体力も減少しているからで、俺も頭がくらくらしてきている。
やるしかない!
錬金術でミスリルを使うのは、いつもと同じだ。
わからないようにミスリルを取り出した。
錬金術で加工する。
作るのは土を掘る道具だ。
想像するのは切削するドリル。
ミスリルドリルを即席で作った。
このミスリルドリルを地面に当てる。
すると地面は当てただけで掘られて行く。
いいぞ、ミスリルドリル、そのまま掘っていけ。
俺の場所から穴を掘って行ったミスリルドリル。
音は多少はするが、完全に音をなくすのは無理だった。
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