『錬金548話 魔王、決意する』
『錬金548話 魔王、決意する』
「ストラマーベル、、、あなた、、、」
スイはストラマーベルの決意に感銘したようで言葉に詰まる。
「スイの為でもあるし、竜人の子供のためでもある。俺が降りたらいいだけだ。それでこの場はおさまるのだ」
「魔王てのはそうやって決めるのかい?」
俺は魔王の仕組みを知らなくて聞いた。
たぶん魔王とかしか知らないだろう。
「魔王になるためには方法はいくつかある。魔王を直接倒すこと。これは一番わかりやすい方法であり、そう簡単には起こらない。次に魔王が引退や自分から降りる場合で、この場合は次の魔王を任命するか、他の魔王が集まり会議をして決定する。会議の方がもめないだろう、勝手に決めると後で認めないとか争いのもとだ。今回は俺が降りて、ゲートを任命すれば魔王にはなる。ただアサマノキングが何て言うかは知らん」
「意外と簡単に決まるのね」
「複雑だとトラブルのもある。それで大きな争いになり犠牲がでることもあった」
「ゲートはストラマーベルには勝てないと考えたのか、それとも勝つよりも子供を利用とした方がいいと考えたかだ。きっとゲートは楽な方をとるのだわ」
「俺が降りたらいい、村長決めたよ」
ストラマーベルは決意した。
その顔には後悔はないという風だった。
でも俺は嫌だった。
「ダメだよ、他にも竜人の子供がいるかもしれない。今だけじゃなくてずっと人質で脅すかもだ。だから降りてはダメなんだ」
「だが子供は死ぬぞ、、、」
「殺すと言ってるだけだ。なぜなら本当に殺したら、強味が無くなる。そしたら俺たちの反撃が開始だ。直ぐには殺せないはずだ。ここは断ってくれ」
俺はストラマーベルを説得する。
説得できる自信はないけど言ってみた。
「確かに、降りたらゲートの思うつぼではある」
「フランツ様、、、憎いわゲートが」
「スイは落ち着くことだ。今、暴れるのは得策じゃない。辛抱して何か攻撃できる方法を考える。ストラマーベルは断ってくれ」
「わかった断る、でも村長のことだから、この危機を乗り切る救出方法を考えてあるのだろ?」
「いや、、、ない」
「ないのか!」
やっと納得はしてくれた。
でも竜人の子供を救出する手は思案中。
全く思いつかない。
「ゲート、俺は決めた」
「やっと決めたか、それで魔王は降りるのだろ、当たり前だよな、この竜人の子供の命がかかっているのだからな」
「これでゲート様が魔王になります。遂に来ましたね、魔王ですよ!!!」
「ゲート魔王です~~~~~おめでとうございます~~~~~」
まだ返事もしてないのにカナジョとタイセイは喜んでいる。
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