『錬金528話 ゲート視点 東の魔王城』
『錬金528話 ゲート視点 東の魔王城』
その気持ちわかる。
実際に俺はストラマーベルを裏切っているしな。
だから魔王は常に最強でなければならない立場で、弱みを見せると下にいる魔族に奪われることになるのだ
。
魔王になった瞬間に、ずっと強くなくてはならない宿命なのだ。
探してはいたが、本気でアイスドラゴンとぶつかり合いは危険もあるから慎重ということか。
まああの強さは異常だったから、俺だって会いたくはないのが本音でる。
ただし俺が協力するなら、話は違うとは思う。
ストラマーベルとアイスドラゴンを倒せばお互いに利益があり、得をする。
「それはわかる。魔竜とは戦ったから。そこで俺たちも協力する。俺はストラマーベルを倒せないが魔王はアイスドラゴンを倒せば腕は治癒できる。アイスドラゴンを倒してストラマーベルも倒すのはどうか。腕は戻るし東と西を制圧する魔王になれる」
「それが狙いか、アサマノキング様をアイスドラゴンとストラマーベルと戦わせるのが」
「そうだ、一緒に共闘しよう。俺は弱くはない。ストラマーベルが負ければいい。魔王城を追い出されたから、ストラマーベルが憎いだけだ」
「確かにゲートは弱くはないです。私と城の入口で戦った。生きているのは初めてですから」
「そうね、来客が来るとみんなカヴァティーナが殺すからね。魔人ゲートの強さは認めてもいいと思いますよ」
みんな殺すて、俺を殺す気だったのか。
「ゲート様を殺す気だったと」
カナジョが確認する。
「まあね」
「ヤバいな」
「とにかくだ、アイスドラゴンの居場所がわかったのはいい。そしてストラマーベルもいるわけだ。両方を一度に倒すか。俺としてはストラマーベルは邪魔でもあるからな。二つの大陸の魔王か」
「アサマノキング様にふさわしいです。西の大陸も制覇しちゃいましょう!」
「この際ですから、東西制覇です!!」
「魔女子団もアサマノキング様のためなら全力でいきます」
魔女子団もヤル気だ。
「しかし、フランツの村はフェンリル族とドリアード族もいると言った。戦力的にフランツが有利です」
「そこは考えている。アイスドラゴンとストラマーベルだけを呼び出せばいい。そうすれば戦力は分散される。方法は竜人族を使う、竜人族を取り引きにアイスドラゴンは呼び出せる。必ず来るとして、条件にストラマーベルを呼び、他のフェンリル族らは村にいるという条件を出す」
「なるほどな、条件にのれば最小限にできるわけか、面白いな。その条件でなら俺はやってもいいぞ」
魔王は俺の条件に納得した。
最初はどうなるかと思ったが、最後は納得した。
条件は俺とタイセイとカナジョはあくまでも助っ人だ。
主役はあくまでも魔王としておき、アイスドラゴンとストラマーベルを倒す。
俺も手伝う。
正確には手伝う振りをするのだ。
アイスドラゴンの強さは異常だった。
とても楽勝で勝てる相手ではない。
魔王が勝てばそれはそれでいいし、負けたら竜人族の町は眠りから戻せば魔竜は納得すると思う。
ストラマーベルを倒すのは魔竜を倒したらだろうな。
アサマノキング様とも組めば圧倒的に有利になる。
両方を倒すのは指南だ。
アサマノキングが疲労している時があれば、その時はアサマノキングを潰せばいい。
そうしたら俺が東西の大陸の魔王となる。
いい考えだよな。
ここに俺とアサマノキングの共闘宣言が成立した。
「共闘宣言を乾杯しよう、ゲート」
「共闘に乾杯」
「乾杯!」
俺とタイセイとカナジョは別室に案内された。
テーブルにはグラスがあり、ブドウ酒が用意された。
魔王と乾杯をする。
これで少なくとも魔王は一人は消えるな。
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