『錬金520話 勇者視点 護衛をクビに』
『錬金520話 勇者視点 護衛をクビに』
「ファイアドラゴンだけでなく蜘蛛族の女も強かった。あれは魔族だろうが、相当なレベルにあった。そしてフランツとの会話では迷宮と言っていた。迷宮にいたらしい」
「迷宮、、、あの辺境の領地の周辺ではダンジョンは知らないけど」
「私も知らないわね」
ミーシャとフィーネルも知らない。
どこかにあるダンジョンなのは間違いないと思うが、どこかは不明だった。
「二人も知らないか、、、」
「でもね、迷宮って言ったら一つだけあるよね、ほら伝説のダンジョンである迷宮が、、、」
伝説の、、、迷宮。
確かに伝説の迷宮てのはあるが、あれは神話だろうに。
「フィーネルの言うのは神話とか伝説の話で実際には存在してないでしょ」
「騎士団とか冒険者も探したけど、現在まで発見されていないダンジョン。もう古い時代のことだから、誰かが作った話ですよ。グラティアスのいう蜘蛛族の女は、どこかに小さなダンジョンがあってフランツが発見したと思う。それを迷宮とよんでいると考えられるよ」
そうだな、伝説級のダンジョンであるはずないからな。
俺の考え過ぎだろう。
「それにもしフランツが伝説級の迷宮を発見しても生きて帰って来れないです。その迷宮は言い伝えでは、その時代の最強の魔術士でさえ手におえなくて、入口で退散したらしいから」
「確か封印したのよね」
「だから封印があるし、入っても入口で死ぬ」
俺は詳しくは知らなかったが封印もされているらしい。
フランツに魔術士の封印魔法を解けるはずがないとされた。
これで伝説級の迷宮説は消えた。
「しかしフランツのせいで大事な王女様の護衛の依頼料は消えた」
「げっ最悪ね」
「また給与なし」
「しかも王女の護衛は失格だ。もう二度と依頼はない」
フランツのせいだ!
「二度と!!」
「それってグラティアスだけよね。私とミーシャは無関係よね」
「知らん」
国王と軍師ゴラッソには禁止に近い失格と言われたが、ミーシャとフィーネルについては言ってなかった。
「もう、最低ですけど。王女や国王、伯爵とかの護衛は基本楽勝だし依頼料は高いのよ。敵が襲ってくることなど、めったにないし、騎士団が呼ばれる。そもそも危険な所には行かない、でもいい報酬なのよ、もう私も出来ないなら痛いわ」
「私も痛い。それでなくても報酬はずっともらえないと言われたから無職状態よ!」
「俺は悪くない、悪いのはフランツだ。フランツを憎めよ」
「そうね、、、クソ錬金術士。次は土下座では済ませないわ、、、」
フィーネルは恨むような顔で言った。
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