『錬金518話 勇者視点 護衛をクビに』
『錬金518話 勇者視点 護衛をクビに』
「グラティアス、城で王女と国王が呼んでます」
「わかった、行きたいが、運んでくれ」
「はい、、、」
俺は国際市場で蜘蛛の糸でベタベタのまま王都に運ばれた。
ちくしょう!
切れねえぞおおおおおおお。
なんだこのベタベタ糸は剣でも切れねえ。
どうやって切るんだよ。
仕方ないから衛兵に言って運んでもらうとした。
ちなみにベタベタにされた後は、王女の宿に宿泊。
翌日に王都に帰るも、メイド隊からは文句を言われて最悪だった。
そして国王に呼ばれて、
「グラティアス、蜘蛛族と戦いベタベタのままと聞いたが、それでいいか」
「はい」
「お前には我が妻の王女レーマリアンの護衛を依頼した。にも関わらず、護衛としてこの様はなんだ。もし妻に何かあったらどう責任を取るつもりだ」
「そ、そ、それはフランツです。例の問題のフランツが市場にいたのです。フランツは反乱軍を作ってます。ファイアドラゴンも仲間の住人にしたと聞きました。危険ですから戦いになったのです」
「フランツがいたのはタニアから聞いた。偶然だろう、そしてファイアドラゴンの件もタニアから聞いた。フランツの村の住人になったと。それは問題だ。全部グラティアスのせいだろう。しかしだ、タニアから聞いたのは、フランツと蜘蛛族は妻には攻撃の意思はなかったという。タニアよ、そうだな?」
国王がタニアに聞く。
タニアも部屋にいて、俺を見下ろす。
俺はベタベタで起き上がるのは不可能。
「はい、グラティアスは護衛を失格だと思います」
「なんだと~~~~」
この女、俺を失格とかマジでやめろ。
「失格の理由は?」
「フランツと蜘蛛族の女は王女様に対して全く危害を加える様子はありませんでした。むしろ王女様に良い商品を買って欲しいという感じでした。実際に蜘蛛の糸は神級の品で王女様は大変に気に入りました。にも関わらず勇者グラティアスは、フランツに対してケンカを売り争いになった、しかもフランツと蜘蛛を抑えたならまだしも、逆に蜘蛛の女に糸でベタベタにされてしまったのです。ご覧ください」
「うるせぇ!」
「黙れグラティアスは!」
軍師から説教された。
こいつもうるせえ奴だ。
「つまりはタニアの話では、グラティアスは何も敵意もない商店のフランツと蜘蛛の女に自分から争いを起こして妻を危険にしたわけだな」
「そうです。グラティアスが事を起こすまでは至って平和でしたし、争いが終わるとフランツは王女様に謝罪までしてました」
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