表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

515/1066

『錬金515話 ビールの味』

『錬金515話 ビールの味』



 コップで一杯のビールを取ったモフルンはみんなが見守る中、口に運んだ。

 ごくごくと、飲む姿。

 モフルンならば、ビールが出来ているかはわかる。

 彼女はフェンリル族で味覚が鋭いし、嗅覚もだ。

 腐っていたり異常があると、察知できる能力に長けている。

 ましてビール好きなので、グイっと飲んで、


「どう?」


「どうなの、ダメなら吐きなさいよ!」


「美味~~~~~い」


 モフルンは飲み干していて、美味いと言った。

 満面の笑みとはこのことという感じで。


「ビールになってるの、少し飲ませてよ」


「私の飲みたい! モフルンくれ」


「ないよ、ほら、飲んじゃったもん」


 空っぽだった。

 飲みたいと言ったスイとリアは、


「一気に飲んだの~~~~」


「少しは残すでしょう~~~~~」


「だって飲みだしたら美味しくて止まらないの。いままでシャドウ街から買ったビールと比較しても別物です!」


「えええええええええ~~~なら、なおさら、残すべきだったですよ~~~~ずるい」


「モフルンは今日のご飯は抜きにすべきです」


「そうです、モフルンは今日はご飯無しに決定!!」


 ビールが飲めなかった恨みか。

 ご飯抜きとかキツイよな。

 女って怖いなと思う。

 当然に不満のあるモフルンは困る。


「嫌です、嫌です、ご主人様、スイがご飯を抜きにするといいます、なんとかしてください~~~」


「まあ、一日くらい抜いても死なないだろう」


「えええええええ~~~ご主人様あああああああああああ」


 ご飯を抜くのが、そこまでショックか。

 泣き出すモフルンだった。

 俺も本気で言ったわけはないけど、モフルンは本気でとらえたようです。

 ショックなのはスイやリアとカエンで、飲めないから残念だった。


「あの~~ビールだったら、樽にまだあるから飲めます」


「サティ、私のもお願い!」


「リアのも」


「カエンのもお願いしますです」


「はい、三人ともどうぞ、それと村長のも」


「ありがとう」


 サティはしっかり三人の分と俺のも用意してくれたから、喜んでコップを受け取る。

 たかが酒であるから、泣くことはない。

 カエンが最初に飲むと、


「ううううう~~~ビールです」


「うん、これは違う、今までのビールとはまるで違う味わいです。なんなの止まらないよ~~~~」


「モフルンが全部飲んだのがわかります、一度飲んだらたまらないです!」


 カエンが最初に飲むとスイもリアも飲んで叫んでいた。

 俺も飲むと確かに美味い!

 何だこれ!!!


 異次元のビールだった。

 あまりビールを飲めない俺ですら飲めた。

面白かったら☆☆☆☆☆に

ポイントしてもらえると嬉しいです

頑張れます

↓↓↓

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ