『錬金507話 メイド隊タニア』
『錬金507話 メイド隊タニア』
王女は国際市場での買い物を終えて去る。
グラティアスはベタベタのままだ。
仕方ないからメイド隊に引きずられて宿に運ぶようだ。
ざまあだな。
その糸はちょっと切ったくらいでは切れないからな。
俺のミスリル剣でなら、この場で切れるけど、残念だったな。
「それとスパルネ、この神級の糸は大事に服の衣装の素材に使いますよ。社交界パーティーに着ていけるように作って私は着ます。楽しみです」
「ありがとうございます」
スパルネは人族の王女にお礼をした。
魔族のスパルネがしたので、俺は意外に思って、普通は魔王にお礼をするならわかるが、人族は魔族にとって敵であるし、よほど気持ちの上で王女に感謝しなしと言えない言葉だ。
スパルネが迷宮から地上にきて、彼女の気持ちに変化があったと思いたい。
成長したと言うことと。
しかしあいかわらず成長ないのがグラティアスの方だ。
あのままベタベタでずっといて、少しは反省しろと言いたい。
「トラブルはあったけどね、王女様が買ったことで、お客様が来てくれて、全部売れちゃったわ、スパルネが戦っている時にね」
「本当だわ、私の糸が一個もないです。売れちゃったなんて、信じられないです!」
「スパルネの糸が良いものだとわかってくれて買われたのです。私は信じてました。スパルネの糸が売れるとね」
「ありがとうマーヤ」
マーヤが言うようにお店の並べた糸は全部売り切れ状態。
最初は一つも売れなかったのにだ。
「マーヤ、私の負けだ」
「バゲル、、、」
王女が去り伯爵も去った。
その後に勝負をしたバゲルが来て、負けを認める言い方をマーヤに言った。
勝負前にマーヤに見せた威勢ではなくて、静かだった。
「糸は神級らいな。良く神級を見つけたのは商人として負けだよ」
「偶然にもシャドウ街の商人から蜘蛛の糸を見て欲しいと頼まれたの。糸を見て直ぐにこの糸はAランク以上の価値があると直感したわ。それでフランツに会い相談して出店した。私は誘っただけで、凄いのはスパルネとフランツです。バゲルの服も伯爵達は喜んで購入してたわ」
「まあな、私もマーヤに負けないように、良い素材を探すのもする。見た目の派手さばかりに気にしていたようだった。もう一度基本に帰ることを教わった感じだ」
「それじゃあお互いに頑張ろう」
バゲルはマーヤに謝罪すると同時に、初心に帰ると言った。
バゲルは俺にも礼を言いつつ去っていった。
「バゲルとはこれからも商人のライバルになるのかな?」
「そうね、今までもバゲルはわたしにとってはライバルであったから、初心に帰ると言うのは私にも刺激になる」
「商人て大変ですね。私は糸を作ってる方がいいや」
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