『錬金499話 王女が来店』
『錬金499話 王女が来店』
やっぱり評判は良くない感じだ。
「村長、厳しいわね。見ているだけで、とにかく厳しいわ」
「うん、伯爵とかは目が厳しいな。それだけ良いものを見てきてるともいえるよ」
スパルネは伯爵の意見に怯えてしまったらしい。
厳しい意見が連発。
俺も同じだった。
「あはははははは、フランツよ、お前の店は閉店しろ。売る価値ないんだよ!!」
「うるさいグラティアス!」
そこで勇者が文句を言ってくる。
やっぱり邪魔してきたか。
黙っていたら良かったのに、俺も言い返した。
「勇者様は、この店主をご存知でしょうか、店主はグラティアスと呼び捨てしてますが」
「この店主は俺が知っている人物です、危険な人物ですから買うべきお店ではないですね」
「黙れ~~~」
「えええ、蜘蛛?」
「はい蜘蛛族です」
「魔族の蜘蛛族を店に置く危険人物ですから、王女様、この場から去るのがいいです」
「グラティアスが危険人物と言うなら、、、」
グラティアスが余計なことを言うから、王女の店の印象はさらに悪くなってしまった。
クソ~~、邪魔だな。
「魔族ですって!!」
「魔族を店に置いて大丈夫なの!! 問題だわ!!」
「勇者殿、メイド隊さん、この蜘蛛を市場から追放するべきですよ、護衛なら追放するべきです!!」
「わかりました、タニアが追放します」
タニアというメイド隊がスパルネを追放する気だ。
不味いな、さすがに逆らうのは難しいからな。
暴力はこの場ではふさわしくないから、伯爵の言葉が優先される。
俺らは従うしかないわけで。
タニアはスパルネを見て、蜘蛛族の姿に警戒している。
追放する気満々だ。
グラティアスも喜ぶだろう。
俺が苦しむのが楽しいのだ。
「どうしよう村長、、、、」
「困ったな、、、」
困っていた時に一人の伯爵の婦人が手に取ってくれた。
いいぞ婦人、もっと触っていいよ。
「でも待って、触るといいわ、店主が言うように触った感触はいいわ!」
「どれどれ、王女様にふさわしい生地になるか見てやろう、、、、、これは、これは、いいかも!」
「ええええっ! クリア伯爵が驚いてる、そんなにいいの私も触りたいわ、、、まああ触り心地はいいですわ。魔族が作ったとは思えません!!」
王女が糸を持つと他の伯爵や婦人も続けて手にしたら、品質の高さに驚いていた。
面白かったら☆☆☆☆☆に
ポイントしてもらえると嬉しいです
頑張れます
↓↓↓




